地方公務員の激務ランキング表

こんにちは、元地方公務員(県庁職員)のはやた(@nanpa_komuin)です!

先日、下記のツイートをしました。

https://twitter.com/nanpa_komuin/status/1373950540380434432

すごく残念な話なんですけど、

・期限内に照会に答える

・丁寧な電話応対ができる

・報連相ができる

・そこそこ見やすい資料が作れる

これだけで公務員業界では上位2割に入っています あなたが今回激務部署に入った、抜け出せないのはそれが理由です

2021年までの公務員人生では、毎年600時間くらい残業があり、消耗している人生を全力で送っていました。

そこで今回は、自身の経験を元に、地方公務員(県庁)の激務部署ランキングを作成してみました。

人事評価シート作成の際、ぜひ役立ててみてください。

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県庁激務部署ランキング

地方公務員の激務ランキング表

このランキングは私の経験と情報網を元に作成したものです。市役所や国家公務員ではすっぽり当てはまるわけではありません。

また、同じ都道府県でも組織体制(人員配置)によって労働環境は変わりますので、参考にとどめていただければと思います。

Sランク(残業時間:1,000h/年)

人事・財政・企画

「Sランク」は、残業が1年で1,000時間の大台を超える、県庁屈指の激務部署になります。

繁忙期は月間100時間を軽く超えるほどの忙しさであり、毎日夜遅くに帰ったら寝てを繰り返すだけの生活になってしまい、私生活の充実は見込めません。

部署としては、人を扱う「人事」、金を扱う「財政」、役所の頭脳である「企画」はどこの役所に行っても間違いなくトップレベルの忙しさになります。

いずれも出世コースを辿る幹部候補生の登竜門とも言うべき部署であり、部局長クラスは大概いずれかの激務部署を経験しています。

選ばれることは大変光栄なのですが、例えば財政課については、「財政へ行けば家が建つ」と格言があるほどの激務部署であり、体調を崩す人も多く、希望する人はほぼいないといった状況になっています。(希望して行けるような部署でもありませんが)

AAランク(残業時間:800h/年)

障害福祉、高齢者福祉、児童福祉、国派遣

月の残業平均が60時間を超過していると、過労死水準に達する月も出てきます。

「AAランク」以上は、いつ過労で倒れてもおかしくない水準です。

「AAランク」では、地方公務員の激務代表格、福祉部署が登場します。

福祉部署はいずれも法改正が頻繁であり、流れが早い世界のため、常にバタバタしています。

福祉部署特有の辛さを一言で表すと、「金がない」ということです。

福祉部署は歳入減が常である自治体財政の中、毎年膨れ上がっていく予算であるため、慢性的な予算不足に陥っています。

政策的な事業は相当厳しく査定されるため、そういった事業の担当になると悲惨です。

ただ、福祉部署あるあるの一つで、 事業の予算はないけど、残業実績が豊富なのでわりと残業代はしっかり出る傾向があります。

その他、部署ではありませんが、大体どこの都道府県でも国(省庁)への出向制度があり、立候補制ですが将来が有望な若手が派遣されます。

国と自治体の間を取り持つ立場になるため、高い調整能力が求められます。本省に行くことになるため、基本的に激務となります。

国へ割愛退職で派遣される場合は国から直轄雇用となるため、給料が国基準となります。大体どこからの派遣者も給料がダウンし、残業代も満足に出ないという状況だと聞きますので、個人的にはお勧めしません。

Aランク(残業時間:600h/年)

行政改革、港湾、道路、砂防、観光、スポーツイベント(オリンピック、ワールドカップなど)

月の平均が45時間を超えると、36協定に引っかかる水準ですので、「Aランク」と認定しています。

「Aランク」以上は、平日は職場と家の往復となり、家で過ごす時間は寝るだけと感じ始めるレベルで、立派な激務部署です。

主に土木系と観光、時限的なイベント担当課(五輪、W杯など)といった花形部署がこのランクです。

特にスポーツイベントのような事業を受け持つ部署では、イベント関連の仕事が土日に入ることも多く、また代休扱いだが実際は休めないといったブラック企業まがいのことも発生しています。

表に立つ仕事の裏方はハードな仕事で支えられているということですね。

土木系では、政治色が表に出てくることが多く、振り回されることがあります。これは市町村の話ですが、某政治家を応援しなかった地方自治体に対して国県から交付されるお金が大幅に削られるなど、子供のケンカに巻き込まれることもたまにあります。

Bランク(残業時間:400h/年)

総務、監査、情報システム、法規、各局経理・各部経理、危機管理(防災)、都市計画、商工、経済振興、農林、県立大学派遣、県立病院派遣

「Bランク」は月の残業平均が30時間程度だが、繁忙期は45時間以上という水準で、一般的な本庁のレベルといったところです。

週の半分は定時で帰れますので、Bランク以下は激務部署と呼ばれなくなりますね。

そこそこの仕事量で、残業代により家計もそこまで圧迫されず、適度に休みも取れるほどほどな環境です。

本庁の多数の部署が当てはまり、ボリュームゾーンとなります。

個人的には、このランクがおススメですね。

「Aランク以上」は忙しすぎて私生活がなく、「Cランク以下」は残業がなくて生活が苦しくなってきます。

情報システムや経理などは、プロジェクトや予算の時期によってはデスマ状態となることもありますが、「季節労働者」的な性質を持っているため、通年で忙しいというわけではありません。

Cランク(残業時間:200h/年)

税務、広報、秘書、県民生活、管財、水道、企業局、人事委員会、出先機関(土木、農林、福祉)

「Cランク」は、週に1~2程度の残業で、基本的には定時上がりの部署となります。

本庁の中でも比較的余裕がある部署、出先ではそこそこ仕事がある部署という位置付けのイメージです。

Bランク以上はビジネスライクというか、少しピリピリした雰囲気がありますが、このクラス以下ではピリピリした雰囲気はあまりありません。どちらかと言えばマッタリとした雰囲気が流れています。

気づいた方も多いと思いますが、ルーティン系の業務を行う部署が増えてきます。

Dランク(残業ほぼなし)

議会事務局、健康指導、福利厚生、出納、会計、用度、収用委員会、労働委員会、出先機関全般(土木・農林・福祉は除く)

「Dランク」とは、いわゆるオアシス。

毎日が定時退庁日。

絵に描いたような公務員生活を送れるのがこれらの部署です。

議会事務局などは一見忙しそうですが、議会の質問に答えるのは担当課なので、実はそんなに忙しくありません。

会計、出納は年度末に少し繁忙期がきますが、それ以外は完全なルーティンであり、中には業務の一部を委託している自治体もあります。(旅費等の支給など)

勤務以降シートを書く際、「いかにしてこれらの部署へ異動できるか」ということを職員が議論することは、毎年の恒例行事となっています。

番外編(SSクラス:1,500h/年)

疾病(難病)
コロナ対策(←New!

これは数年前の話になりますが、難病認定の範囲が拡大、手帳受給者が大幅増となったことがありました。

しかし人員は限られているため既存職員にその負担がのしかかり、仕事はルーティンに近かったものの担当課は毎日深夜残業、土日も出勤となっていたことがありました。

今でもその部署は激務環境は続いているようですが、中にはこのように制度改正に振り回されることもあります。自分の時は当たらないことを祈るのみですね…

補足(2021年6月追記)

2020年から始まったコロナ禍以降、コロナ対応には多くの職員が駆り出され、その激務ぶりに悲鳴が上がっています。

おそらく、このような職員は今後も増え続けるでしょう。

いかに激務な環境が続こうが、公務員の増員は見込めませんので。

激務部署にもいいところはある

メリット

激務部署に配属されたら最期、人生オワコンというわけではありません。

激務部署ならではのよいところももちろんあります。

残業代は青天井

残業代予算は、前年度実績がベースです。

そのため、慢性的に忙しい激務部署は残業代の予算が豊富であり、残業代はきちんと支払われます。

私は本庁に初めて配属された時、1年で700時間を超える残業をしましたが、きっちり支払われました。

もちろん、中には「ノー残業デーは残業の申請禁止」というところもあるかもしれませんが、基本的にはきっちり残業代を出してくれる部署がほとんどです。

>>関連記事:【年代別】公務員の残業代の時間単価【50円ずつアップ】

出世コースに乗ったということ

ほとんどの激務部署は本庁に集中しており、働いているのはバリバリの行政マンです。

激務部署は仕事のボリュームが桁違いなところ(財政課など)や、行政の中核をなすところ(人事・企画)、花形部署(観光・スポーツ)が多く、一般的な職員よりも高い事務処理能力が求められます。

激務部署に配属されたということは一定の能力を持っていると評価されたことになり、出世コースに乗ったという証です。

同期で優秀そうな職員は、不思議なほどに忙しいところをまわされていませんか?

>>関連記事:地方公務員の出世コースとは?パターンは決まっています!

職員のレベルが高い

激務部署は選りすぐりの職員で構成されるので、職員のレベルが高いです。

若手職員は仕事のノウハウを盗むのに最適な環境ですね。

中にはクセが強い人もいますが、なんだかんだ仕事は早い人がほとんどです。

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激務部署から抜け出す方法

非常出口

激務部署のいいところを述べましたが、大半の人は早く脱出したいと思いますので、激務部署から逃げる方法を解説します。

出世競争からこぼれる

激務部署に配属されたということは、能力を買われたということになります。

ということは裏を返せば、能力不足ならば激務部署には配属されないということです。

友人の事例を紹介しますね。

左遷された同期

私の同期は、私と同じ障害福祉の部署に3年目の頃配属されました。

彼は本庁の激務部署のスピードに全くついていけず、2年間毎日のように叱責されていました。

係の中でも係長を筆頭に業務指導を丁寧にしていたのですが、改善されず、異動を迎えました。

異動先は出先の中でも最も辺鄙な場所で、対人業務の無い場所でした。

一方で私は出向を重ねています。(このままだとマズいことに・・・)

ですので、若手でも職務遂行能力が低いと判断されれば、異動の際にきちんと考慮されます。

≫≫関連記事:公務員にも左遷はあるの?楽な部署=左遷?現役公務員がお答えします。

人事に異動希望を伝える

私には尊敬する先輩がいるのですが、その方の話です。

その人は財政課の出身で、仕事はめちゃめちゃ早いです。ちょっと怖いですけど。

ただ、財政課に配属された時、あまりの激務で体を壊しかけ、2年目の時点で「3年目は無理」だということを伝えたそうです。

本来主査以上の職員は3年~5年が異動スパンですが、その人は2年での異動となり、出先に配属となりました。その後は本庁でBCランクくらいの部署を回っているようです。

財政課という特殊事情もあったのでしょうが、本当に無理だという場合は直談判するという手段もあります。

辛かったら辞めてもいい

公務員という仕事に疑問を持ち始めたら、辞めても全然OKです。

ぶっちゃけ一度でも「公務員を辞めたい」と思ったら、その思いはずっと消えませんからね。

私は転職してとても充実した人生を送っていますが、公務員を辞めたいと思った時から随分と時間が経ってしまいまして、早く行動すべきであったと後悔があります。

≫≫関連記事:公務員を辞めたい気持ちはなくなりません【実体験を話す】

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