こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
・公務員の残業代はきちんと出ます
・【年代別】残業代の時間単価【50円ずつアップ】
・残業代を稼ぐのはしんどい話
お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。
私は現役の地方公務員で、2020年4月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。
2019年は600時間くらい残業があり、残業代で150万もらいました。
公務員も労働者ですから、「残業代はきちんと出るのか」「いくらもらえるのか」といった点が気になると思います。
公表されている残業代の平均値や、経験に基づく時間外の単価など、公務員の残業代について詳しく解説したいと思います。
残業代はきちんと出ます
公務員にも黒い噂はあると思いますが、基本的に働いた分の残業代が出ると思ってくれて大丈夫です。
実際私は9年間で4つの部署を経験しましたが、サービス残業をしたことはありません。
また、今は様々な自治体の出向者に囲われていますが、サービス残業したことがある人は少数派です。
もちろん、行政機関、自治体の規模によって差はあるのですが、残業代が出ないという組織の方が少数派ですね。
運が悪いとサビ残ラッシュ
公務員の残業代は、所属に配分されている残業代の予算から支出されます。
そのため、上限を超えた分は残業代が出ず、サービス残業になってしまうのです。
予算の配分は前年度実績で決まるので、前任者が残業代をつけない不届き者であった場合や、たまたま前年度が暇で当年度が忙しい場合は、満足に残業代が出ない可能性があります。
運の要素が9割ですが、残念ながら役所という組織ではこのようになっています。
>>関連記事:【悲報】公務員のサービス残業は運次第です【私は経験なし】
【年代別】残業代の時間単価
残業代の時間あたり単価について、経験則に基づいて一覧を作ってみました。
地域手当分は削っているので、自分に当てはめる場合は地域手当をかけてくださいね。(東京都の場合は×1.2など。)
50円ずつ毎年アップ
役職は目安です。
年齢(役職) | 残業代/h | 年齢(役職) | 残業代/h |
22歳(主事) | 1,550円 | 32歳(主任) | 2,100円 |
23歳(主事) | 1,600円 | 33歳(主任) | 2,150円 |
24歳(主事) | 1,650円 | 34歳(主任) | 2,200円 |
25歳(主事) | 1,700円 | 35歳(主任) | 2,250円 |
26歳(主事) | 1,750円 | 36歳(主査) | 2,350円 |
27歳(主事) | 1,800円 | 37歳(主査) | 2,400円 |
28歳(主事) | 1,850円 | 38歳(主査) | 2,450円 |
29歳(主事) | 1,900円 | 39歳(主査) | 2,500円 |
30歳(主任) | 2,000円 | 40歳(主査) | 2,550円 |
31歳(主任) | 2,050円 | 41歳(主査) |
2,600円 |
年齢(役職) | 残業代/h |
42歳(主査) | 2,650円 |
43歳(主査) | 2,700円 |
44歳(主査) | 2,750円 |
45歳(主査) | 2,800円 |
46歳(係長) | 2,850円 |
47歳(係長) | 2,900円 |
48歳(係長) | 2,950円 |
49歳(係長) | 3,000円 |
50歳(係長) | 3,050円 |
(50歳以上は管理職手当の対象となる課長級以上が多くなり実態が不明のため、割愛。)
>>関連記事:公務員の管理職手当はどのくらい?【給料減・責任増です】
自治体の公表数値
47都道府県の上位5つです。
自治体名 | 残業代/月 |
山形県 | 50,100円 |
徳島県 | 50,000円 |
滋賀県 | 44,600円 |
愛媛県 | 43,200円 |
鳥取県 | 42,400円 |
自治体の規模がそこまで大きくないところが上位に入っていますね。
ちなみに東京都36,200円でした。
残業代を稼ぐのはしんどい話
下記の私のツイートをご覧ください。
【残業時間による心の変化】
— 軟派公務員@Tokyo2020出向中 (@nanpa_komuin) February 12, 2020
20h→ちょっとした小遣い稼げたな💰
40h→今月は結構働いたな👨💻
60h→やべぇ給料ほぼ2倍w🤑
80h→家と職場の往復…⇆
100h→すみませんもう勘弁して下さい
月60hを超えると、消耗してる感が強くなってくる。
週1は絶対に定時退庁など、メリハリつけて帰りましょう!
残業代は8時間働いた後に+αで働かなければもらえませんので、とても大変です。
まさに消耗してお金を稼ぐ形の象徴ですね。
40時間/月がギリギリ、仕事中心だけど趣味の時間も少し取れるラインで、これを超えると自由な時間はほぼありません。
残業で失うもの
別のツイートを引用します。
【3時間の残業で得たもの】
— 軟派公務員@Tokyo2020出向中 (@nanpa_komuin) February 17, 2020
✅7,500円
【3時間の残業で失ったもの】
✅夫婦の時間
✅自己研鑽の時間
✅ランニングの時間
✅見たかったテレビ番組
✅あしたの仕事で使うはずの体力
もしこれがサビ残だったら…
戦慄が走るぜ
ちなみに私は2019年に約600時間の残業をしました。
代わりに得たものは、150万円(2,500円×600h)という賃金。都内にいるので割り増しになっていますので、地元に戻ればもっと少なくなります。
100万ちょっとのお金をもらうか、自由な時間600時間か。どちらが幸せでしょう。
残業以外で稼ぐ
残業しないで、残業してる時と同じくらい稼げれば最強ですよね。
結論としては、副業をすることです。公務員も副業はできますので。
見てきた通り公務員の収入は年功序列で、1年経てば皆同じように昇給します。
公務員は「安定(=安く定まる)」が前提の枠組みなので、公務員の中で頑張っても見合ったリターンは得られません。
しかし、副業ならば誰でも平等な立場で勝負することができます。
公務員でも副業は可能
公務員は副業ができないと思っている人は多いですが、それは誤りです。公務員でも副業はできます。
もちろん、精神論ではなく、きちんと法令に基づいて大丈夫という意味です。
実際に私も副業で本ブログを運営しており、月1万程度稼いでいます。もちろん確定申告はしていますよ。
>>関連記事:公務員の副業禁止規定の意味とは【フローチャートあり】
迷ったら行動しましょう
副業に興味がある人は、今日寝る前に何か一つの行動をしてください。「明日やろう」は絶対にやりません。
例えばブログの開設なら、ググりながらでも1時間あれば解説できます。
行動は早ければ早いほど有利です。私にしても、もう少し早くブログを始めていれば・・・という思いがあります。
公務員は良くも悪くも、安定感がありすぎて人生の先が見えてしまいます。今の生活を少しでも変えたいと思う方は、ぜひ行動してみてくださいね。
>>関連記事:【公務員でもできる副業】アフィリエイトなら月10万は簡単です