こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
・公務員の昇給制度【毎年7,000円です】
・同期よりも多く昇給する方法
お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。
私は現役の地方公務員で、2020年4月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。
現在の俸給は3級24号で、2021年1月には3級28号に昇給予定です。安定の7,000円アップ。
なお、2020年1月には14,000円アップしました。
公務員の昇給は、毎年同じように行われていきますが、その中でも波があります。また、人よりも早く昇給する人もいます。
今回の記事では、自身の公務員としての経験を元に、公務員の昇給制度について説明したいと思います。
公務員の昇給制度
公務員の昇給制度は、国家公務員も地方公務員も同じ年功序列の仕組みになっていて、とてもシンプルです。
昇給の仕組み
公務員の給料は俸給表と呼ばれる給料表により決まっています。
1級 | 2級 | 3級 | |
1号 | 136,500円 | 185,800円 | 222,900円 |
2号 | 136,700円 | 187,600円 | 224,800円 |
3号 | 137,900円 | 189,400円 | 226,700円 |
4号 | 139,800円 | 191,200円 | 228,500円 |
5号 | 140,100円 | 192,800円 | 230,200円 |
例えば、3級3号なら226,700円ですね。
この「号」と呼ばれるタテの数字が上がってくことが公務員の昇給の仕組みです。
なお、役職が上がることを「昇格」といい、隣の級へと移ります。
毎年4号給昇給する【7,000円アップ】
国家公務員も地方公務員も、毎年1月に4号給ずつ上がっていきます。
例えば、3級1号は222,900円ですが、3級5号は230,200円。
大体金額としては7,000円のアップですね。他の級でも同様です。
同期よりも多く昇給する方法
あまり多くはないですが、同期よりも多く昇給をする方法もあります。
①勤務評価で高評価を得る
行政機関によりますが、勤務評価で好成績を取ると、昇給の号給が多くなります。
例えば国家公務員の場合は、最高評価の「A」ならば8号昇給、次点の「B」ならば6号昇給、通常評価の「C」は4号昇給となっています。
昇給区分 | A | B | C | D | E |
昇給号給 | 8号以上 | 6号 | 4号 | 2号 | なし |
職員の割合 (上限) |
5% | 20% | ー | ー | ー |
なお、「B」は上限2割と書いてありますが、2割の職員が当てはまるというわけではありません、あくまでも上限です。
実際、私の所属する自治体でも同じ制度になっていますが、該当する人はなかなかいないのが実態です。(8号昇給は幻と言う中堅職員もいます)
【要注意】その逆もしかり
高評価では多く昇給できますが、その逆もしかりで、評価が悪い場合は昇給の幅が小さくなります。
国家公務員の例だと「D」評価なら2号昇給、最低の「E」なら昇給ナシですね。
ただ、これについては懲戒の意味合いが強く(遅刻・欠勤が多いなど)、普通に仕事をしている職員ならば縁のない話です。
②出世する
人事との評価ということで繋がっていますが、出世することが手早く号給をあげることができます。
早く出世すると号が上がるのではなく、横列である「級」が上がります(人事異動に伴うので4月)。加えて、翌年の定期昇給は8号昇給又は6号昇給することが多く、給料のベースが大幅にアップします。
私が主事から主任になった時は、
2019年4月:昇格(2級30号⇒3級16号)9,000円アップ
2020年1月:昇給(3級16号⇒3級24号)15,000円アップ
上記の通り1年間で24,000円アップしました、地域手当も加算されるので、実質の増え幅はさらに大きくなりますね。
出世は諸刃の剣
たしかに、出世して役職が上がればその分基本給も上がるし、幹部になれば管理職手当も支給されます。
しかしながら、管理職手当の支給と同時に時間外手当が出なくなります。
特にバリバリ働いていた出世頭の職員は時間外手当も相当な額にのぼるため、管理職になると給与ダウンの事例もあります。
とはいえ、残業がない部署ならばお得ではあるので、ここは考え方次第ですね。実際に人事課と交渉して、出先のみで出世するように話をつけた人もいます。
>>関連記事:地方公務員は「出世=負け組」である理由。現役公務員が考察します。
>>関連記事:公務員の管理職手当はどのくらい?【給料減・責任増です】
出世以外の方法で収入をあげる方法
結論としては、副業をするしかありません。
見てきた通り公務員の年収は年功序列で、1年経てば皆同じように昇給します。
人事評価制度も正直ほとんど形だけの制度なので、個々の努力で高評価を得ることはかなり難しいのが現実です。
しかし、副業ならば誰でも平等な立場で勝負することができます。
公務員でも副業は可能
公務員は副業ができないと思っている人は多いですが、それは誤りです。公務員でも副業はできます。
もちろん、精神論ではなく、きちんと法令に基づいて大丈夫という意味です。
実際に私も副業で本ブログを運営しており、月1万程度稼いでいます。もちろん確定申告はしていますよ。
>>関連記事:公務員の副業禁止規定の意味とは【フローチャートあり】
1年頑張ったら6号昇給しました
少しだけ自分の話。
1年ブログを頑張ったら毎月1万円くらいを安定的に稼げるようになりました。
毎月1万円の収入というと、6号昇給に相当します。1年の努力で、1年分以上出世しちゃいました。
「1年頑張ってたった1万円?」と思うかもしれませんが、本来は1年間、約2,000時間勤務して7,000円のアップです。もちろん副業は空き時間にのみ取り組んでいますので、コスパが良い方は明らかですよね。
>>関連記事:公務員は副業でブログ運営をすべき【職場にはバレません】
年収を上げたいなら思考停止で副業を始めるべき
「お小遣い稼ぎがしたい」「月3万稼いで生活を楽にしたい」という思いがあれば、何でもいいので副業に挑戦してみましょう。
副業はどのジャンルにおいても、先に取り組んだ方が有利ですので。
例えばブログや投資の世界は、知識と作業量がモノをいいます。誰かが休日をボーっと過ごしている間に、トレードの手法を検証したり、ブログ執筆をしたりすることで同期と差をつけています。
迷ったら行動しましょう
記事を見て、「副業をやってみようかな」と思ったら、今日行動してください。
「明日やろう」は絶対にやりません。
例えばブログの開設なら、ググりながらでも1時間あれば解説できます。
繰り返しですが、行動は早ければ早いほど有利です。私にしても、もう少し早くブログに気づいていれば・・・という思いがあります。
公務員は良くも悪くも、安定感がありすぎて人生の先が見えてしまいます。今の生活を少しでも変えたいと思う方は、ぜひ行動してみてくださいね。
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