

こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
・公務員にも寮はあります【ないところもあるよ】
・寮と民間どちらにすべきか
・寮に住むとき気を付けること
お疲れ様です、軟派公務員です。
私は現役の地方公務員で、2020年4月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。そのうち7年を寮(職員住宅)ですごしており、現在も寮暮らしです。
新たに公務員になる方、これから公務員を志す方は公務員にも寮はあるのか、またどんな間取りや家賃なのかとても気になりますよね。
寮をあてにしていたら実は寮がなかったor古すぎてとても住めたもんじゃない・・・なんてこともあり得ますので、きちんと事前リサーチはしておきましょうね。
この記事の目次
公務員にも寮はあります
国家公務員でも地方公務員でも、基本的には寮はあります。
「基本的」と表現している理由ですが、社宅があるのはあくまでも異動を伴う公務員で、市内から出ることがない市役所や町役場に寮はありません。
実際、私が勤める県庁では県内の各圏域に寮がありますが、市役所や町役場で寮があるという話は聞いたことがありません。
もちろん、特別区など一部の自治体に寮はありますが、それも大変狭き門となっています。
寮の基本情報
それでは、皆さんが最も気になるであろう、家賃や間取りなどの基本情報について解説していきますね。
家賃
単身:1万円~2万円
世帯:2万円~3万円
控えめにいって激安ですね。
築年数が新しい住宅の方が高くて、古い方が安いですが、同じようなものです。
間取り
単身:1R~1DK(6畳~8畳)
世帯:3DKが主流
単身者は当たり前ですが1R~1DKです。
一方で世帯用はほぼ間違いなく3DKの住宅ですね。
公務員住宅はさほど新しい物件はないので、和室と洋室の混在が多いですね。我が家も3DKです。
ちなみに、ほとんどの住宅に駐車場はついていますよ。家賃は駐車場代込みの金額です。
築年数
昭和40年代~平成10年までがほとんどですね。
それより古いものは解体、平成10年以降はほとんど新しいものは建てられていません。
ボリュームゾーンとしては昭和50年~平成5,6年頃に建てられている建物が多いですね。バブル期~バブル崩壊までに集中しています。
年齢制限
単身:34歳頃まで
世帯:40歳~40半ばまで
年齢制限がないと新陳代謝が働かず、いつまでも職員が住み続けてしまうので、単身は30代半ば、世帯は40代半ば頃までを天井にしているところが多いです。
かみ砕いて考えると、単身者は30半ばまでに結婚するだろう。妻帯者は40くらいにはマイホームを持つだろうという思想が根底にあると思いますね。
基本情報まとめ
単 身 | 世 帯 | |
家 賃 | 1万円~2万円 | 2万円~3万円 |
間取り | 1R~1DK | 3DKが主流 |
駐車場 | あり | あり |
築年数 |
昭和50年~平成5年頃までが多い |
昭和50年~平成5年頃までが多い |
年齢制限 |
30代半ばまで |
40代半ばまで |
寮と民間どちらにすべきか
結論としては、寮が良いと思います。
こだわりがなければ寮にすべき
理由は、圧倒的に家賃が安いことですね。
加えて、やや古い物件が多いですが住むのに不便はありませんし、公務員の寮は大抵アクセスのよい場所にあります。(徒歩又は自転車での通勤圏内)
若手は寮でないと生活が苦しい
若手のうちは、月の手取りが18万~20万程度です。
家賃で5万以上取られるとかなり苦しい生活になることが想像でますよね。
民間住宅を借りると住宅手当はもらえますが、これは課税対象になるという落とし穴があるんですよね。
公務員の住宅手当については「公務員の住宅手当(家賃補助)はどのくらい?【具体例付きで解説】」でまとめてありますので、よければ参考にどうぞ。
寮に住む時気を付けること
寮生活をかれこれ7年続けていますので、実際に生活していて気づいた注意点を解説しますね。
基本的に自主管理
民間住宅であれば、共用部・駐車場の清掃整備を管理会社が行ってくれていますが、寮の場合はすべて自主管理になります。
つまり、共用部をきれいにしたければ自分たちで掃除をするしかありません。
私の住宅では年に数回、雑草の刈り取り作業を自分たちでやっています。
あとは共用部(特に階段!)が年数以上に古めかしいと感じますね。
設備の修繕状況が悪い
寮は各設備(配管など)の修繕状況がかなり悪いです。
若手や一時的な異動で引っ越してくる人が住むことが多く、そういった人たちは異動サイクルが早いです。
そのため、すぐに異動することがわかっているので、部屋にちょっとした不具合が出た場合でも修繕しないで引っ越してしまうことが多いんですよね。
例えば、ちょっと窓にひびが入ったとか、洗濯機の排水溝が詰まりやすくなっているとか、網戸におっきい穴が開いているなどは日常茶飯事です。
上の事例は我が家の事例です・・・もちろん私も、直さないで逃げ切るつもりですよ。
エアコンなどの設備は100%自前
エアコンやウオシュレットなどの住宅設備は、自前で用意する必要があります。
気を付けるべきは、エアコンなどのいわゆる「果実」をそのままにして引っ越す人もいます。
トラブルのもとになるので、引っ越し前に前居住者とコミュニケーションをきちんととりましょう。
まとめ:公務員になったら寮生活を楽しもう
公務員はあまり給料が高くありませんが、どこに行っても大体寮生活ができます。
年数が古いことが多いですが、社会人で家賃がほぼかからないってすごいことですよ。
寮制度の本質は、「若いうちは金もないだろうから、マイホーム資金がたまる年頃までは家を貸してあげる」ことですからね。
もちろん、住環境にこだわりがある人は民間の住宅に住めばよいと思いますが、公務員という職種は、寮かマイホームかで考えるべきだということは、頭に入れておきましょうね。
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