世間一般で言われる公務員のやりがいは嘘です【暴露ゴメン】
公務員志望の人
公務員になろうと考えているけど、公務員の仕事ってやりがいがあるのか気になる。公務員の仕事の内容と一緒に教えてくださいな。

こんな疑問に答えていきます。

✔︎本記事の内容

  • 世間一般で言われる公務員のやりがいは嘘です
  • 公務員の具体的な仕事の話
  • 公務員がやりがいを感じにくい理由
  • やりがいよりも働きやすさ

こんにちは、はやたです!

この記事を書いている僕ですが、地方公務員として9年勤務し、2021年から中堅の民間企業でWEBの仕事をしています。

今ではとっても仕事のやりがいを感じていますが、公務員時代は「仕事のやりがい」という意味がわからず、ちょっとしんどい思いをしていました。

とはいえ、福利厚生の手厚い公務員自体はおすすめの職業だと考えています。

そこで今回の記事では、公務員のやりがいについて深掘りして話をしていきたいと思います。

世間一般で言われる公務員のやりがいは嘘です

公務員のやりがいと言えば、下記の内容で言及されることが多いと思います。

  • 地域への貢献が実感できる
  • 大規模な事業に関わることができる
  • 住民と直接関われるので、人の役に立つ実感が湧く

ですが公務員経験がある者からすると、これらは全くのデタラメです。

なぜ、そのように断言できるのか、理由を解説していきます。

嘘①:地域への貢献が実感できる

抽象的な言葉には気をつけましょう。

そもそも世の中の大半の企業は社会貢献をしており、企業によっては公務員以上に社会貢献しています。

はやた(筆者)
Googleやトヨタ、JR、日清食品などの民間製品・サービスの方が社会への貢献度高いと思いませんか?

実務的な面では、むしろ多くの人が社会福祉から漏れてしまう、救われないグレーゾーンの人たちを目の当たりにすることの方が多い世界です。

もちろん、国民皆保険や生活保護など、セーフティネットを担う重要性はわかりますが、公務員だけが特別社会貢献をしているというわけではありません。

嘘②:大規模な事業に関わることができる

これは半分正解、半分嘘です。

半分嘘というのは、若い頃は国家総合職を除き大規模事業に関わることはほとんどありません。

はやた(筆者)
自治体のメイン事業を担うのは「主査」という30代後半~40代前半の職員たちです。

もちろん、私のように出向で選抜されればオリンピックや万博のようなイベントに参加することはできるのですが、結構なレアケースです。

基本的には20代のうちは完全にルーティンワークと総務事務、30代から徐々に政策的な業務が増えてきて、事業規模も大きくなっていくイメージです。

そして30代以降になっても、億単位の事業を担当するのは一部の職員に限られるので、大規模事業の経験がない職員もそれなりの数いるのが現実です。

≫≫関連記事:地方公務員の役職(階級)について

嘘③:住民と直接関われるので、人の役に立つ実感が湧く

実は公務員の仕事の多くは、住民と関わることがありません。

国家公務員:住民と直接関わる機会は限りなく少ない。

地方公務員(地方上級):住民と直接関わる機会はほとんどない。あるいは、関わりがあっても人数が多く一期一会の関係。

地方公務員(市役所):上記よりは住民との関わりが多いが、人口が10万人以上ある自治体だと住民の顔を覚える余裕なし。

はやた(筆者)
いわゆる「顔のわかる関係」を住民との間で築くことができるのは、人口10万人未満の小規模自治体に限ると思います。

実際、私の公務員時代を振り返ってみても、住民と接する機会があったのは税務部署時代の2年間だけでした。

しかし、管轄範囲は6市町と広く、内容も納税証明書発行などの事務であったため、住民サービスとして人の役に立っている実感はほとんどありませんでした。

公務員の具体的な仕事の話

私が現役の公務員時代の仕事内容の話をしてみたいと思います。

税務部署の話

税務部署では、下記の仕事内容でした。

・納税証明書の交付

・未納者への督促状送付

・窓口での納税対応

・納付額と収納額のチェック

・学校で税務教室

など。

9年間で唯一経験した窓口ありの部署ですが、特別やりがいがあったわけではなかったですね。

税金関連の部署は重要性が高いものの、何か事業を行っているわけではないので華々しさがなく、住民からは煙たがられるので、やりがいを探すにはちょっと難しい部署だと思います。

障害福祉部署の話

障害福祉部署では、下記の仕事を経験しました。

・担当エリアでの行政会議の開催

・障害福祉サービスの計画作成

・障害者スポーツ大会の開催

・市町村の事務指導

障害者スポーツ大会の開催は、公務員時代の中で最も社会貢献度が高くやりがいを感じたイベントですね。

ですが普段の仕事では、机上での議論が多く、福祉サービスという巨大な枠組みの中で完全に歯車の一部と化していました。

福祉部署は社会への貢献を最も感じやすい部署だとは思いますが、制度を作る人、申請を受け付ける人、審査する人、全てが細かくバラバラです。大きな全体の中の一部分を担っているという意識を持てないと、やりがいを感じることは難しいでしょう。

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はやた(筆者)
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公務員がやりがいを感じにくい理由

ズバリ、「スキルアップ(=成長)が望めないから」だと考えます。

成長とやりがいは繋がっている

民間企業の場合ですと、「職種」という概念があります。

営業職は営業のスキルを、経理職は経理のスキルを身につけていくことで、仕事のできる幅が広がり成長を実感できます。当然、給料もスキルに比例し上がっていきます。

しかし、公務員の場合は職種が「事務」というカテゴリーのため、何年経っても専門スキルが身につきません。

はやた(筆者)
PCスキルなど汎用スキルは付きますが、それらはあくまで付属品です。

なので5年目の公務員も10年目の公務員も、専門性に大した差はありません。

異動も多く、仕事を重ねても成長を実感できないこと。これが公務員がやりがいを感じにくい最も大きな理由だと思います。

やりがいよりも働きやすさ

公務員は事務仕事が中心で異動も多く、民間企業と比べて仕事のやりがいを実感できることは非常に少ないことは事実です。

はやた(筆者)
公務員も民間も経験している私の経験談として、これは間違いありません

しかし一方で、働きやすさにフォーカスしてみると公務員の良さが見えてきます。

安定した給料と福利厚生

2020年以降、新型コロナが猛威を振るいましたが、コロナも公務員の給料には全く手が出せずに終わりました。

ほとんどの自治体では給料のカットなどはなく、2021年にボーナスが0.05ヶ月減った程度です。

また、多くの中小企業では公務員のように特別休暇があるわけではありません。

特別休暇の例

  • 夏季休暇
  • 病気休暇
  • 看護休暇
  • ボランティア休暇
  • 結婚休暇
  • 慶弔休暇

Etc….

しかし公務員の場合は病気休暇がありますから、インフルやコロナで休む場合は、有給とは別枠での休暇を取得することができます。

はやた(筆者)
休暇制度の充実ぶりは公務員に勝てる企業ないんじゃないかと思います。

民間企業と比べると、どうしてもやりがいが少ない公務員ですが、働きやすさで見ると公務員に軍配が上がると思います。

自分の人生で何を求めるかが大事だと思うので、仕事は何でもいいからほどほどに、安定した生活を送っていきたいなら公務員を選ぶべきと思います。

逆に仕事で自己実現をしていきたい、成長していきたいと考える人は絶対に民間企業がいいと思います。

最後に、公務員になろうとしている新卒・社会人向けの記事を紹介して終わりにしようと思います。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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