公務員から転職|職務経歴書の記載内容について
職務経歴書の書き方がわからない公務員男性
公務員から転職活動をしたいけど、職務経歴書って何を書いたらいいかわからない。そもそも公務員だと書くネタがない。公務員から転職した人はどんな風に書いたんだろう。

こんな疑問に答えていきます。

✔︎本記事の内容

  • 公務員における職務経歴書
  • 職務経歴書に書く内容【無料フォーマットあり】
  • 記載内容の具体例とポイント

こんにちは、はやたです!

自己紹介する著者の写真

この記事を書いている僕ですが、「30代」「地方公務員(県庁)」「コロナ禍」という三重苦の中で内定を4つ獲得し、現在は中堅の民間企業でWebの仕事をしています。また、中途入社の経験を買われ、中途採用も担当しています。

公務員は転職の経験もなければ、民間の就活の経験もないので、職務経歴書の書き方で悩んじゃいますよね。

そこで今回の記事では、実体験を元に、職務経歴書の書き方について解説をします。

※履歴書については「公務員から転職|履歴書の書き方を解説【無料配布あり】」にまとめてあります。

無料でフォーマットも配布しますので、ぜひ最後まで見てくださいね!

公務員における職務経歴書

書類を手渡すビジネスマン

公務員からの転職活動における職務経歴書ですが、練りに練った文章を書く必要があります。

なぜかと言うと、公務員はどの職種でも業務未経験となるので、経歴で勝負できません。いかに採用担当に刺さる文章が書けるかで決まります。

公務員の方の職務経歴書を見た際の反応は、

✔︎皆さんのイメージ

採用担当者
あ、なんだ公務員か(公務員だからダメだな)

✔︎採用の現場

採用担当
あ、なんだ未経験か(使えそうな経験はしてないかな)

上記のような違いがあります。

公務員からの転職を狙う場合、とにかく職務経歴書の作り込み次第で書類選考の通過率が大きく変わるので、時間を惜しまず作業しましょう

職務経歴書と履歴書との違い

履歴書は学歴や職歴、資格など自己紹介の意味を持ち、職務経歴書は自己のスキルをアピールする書類です。

  • 履歴書→自己紹介

  • 職務経歴書→スキルセットを紙でプレゼン

上記のイメージですね。

よく転職の際に「書類選考」と言いますが、実際に採用担当者がじっくり見ているのは職務経歴書の方です。

履歴書の内容は職務経歴書に含まれる内容となるため、企業によっては職務経歴書のみ提出を求めることも珍しくありません。

履歴書を軽く扱うわけではありませんが、履歴書20%、職務経歴書80%くらいの力の入れ具合で良いでしょう。

目指す通過率は2割

公務員からの転職を目指す場合、書類選考の通過率は2割を目指しましょう。

一般的な民→民の転職活動の場合は書類通過率2割~3割程度と言われていますが、 公務員の場合1割を切る人も珍しくないので。

おはようございます

「公務員から転職するのに何が大変だったか」 とDMがあったので共有。

結論「書類が通らない」 色んなエージェントに見て頂き、言われるのは「公務員ってだけで弾かれるのかも」 面接受けた所はほぼ内定頂いたのですが、面接にいけない笑笑 書類は何度も書き直しました笑

(@t_yutaraさんのTwitterから引用)

[公務員から転職を考えてる人へ]

結論:世間は甘くなかった

甘かったのは自分の考えです。 根拠なく転職は簡単だと思ってた。



結果、書類選考合わせて100社以上落とされました。



ろくに分析もせずにとにかく送りまくってました。 思いも熱量もないまま。 逆のことをすれば、上手くいきますよ!

(@JinseiSandさんのTwitterから引用)

実際のところ、書類選考で落とされまくる人は書類対策を怠っているまま転職活動をしていると推測されます。

30代の私ですら、書類通過率30%でしたので、重要なのは年齢ではありません。

職務経歴書の準備を正しくしているかどうかで、書類通過率にとてつもない差が生じるのです。

職務経歴書に書く内容

ここから本題となる職務経歴書の書き方について解説をしていきます。

職務経歴書の記載項目一覧
  1. 職務要約
  2. 職務経歴
  3. 活かせる経験・知識
  4. 希望職種になりたい理由
  5. 自己PR

記載内容は上記5つでOK

後述しますが志望動機は不要です。

職務経歴書は加点方式です

職務経歴書は企業と転職者の一次マッチングの場になります。

  • 求めているスキルを持っているか
  • 会社に活かせそうな経験をしていないか
  • 社会人としての経歴はきちんとしているか

採用担当は、職務経歴書に上記の内容が含まれていると加点し、一定の水準に達すると面接まで通します。(あるいは現場担当者にヒアリング)

なので書きすぎと言うことはないですし、できる限り詳細な情報を入れるスタンスで行くべきです。

記載内容の具体例とポイント

5つ星

職務要約

職務経歴書の冒頭であなたがどんな人間なのかを伝える部分です。

大体3行から4行程度に留めておくと良いですね。

それ以上だと長いし、2行以下だとやる気を感じられない印象を受けます。

職務要約は記載できる文字数の制限があるため、業界に関係するワードや、パンチのある実績を端的に示すと良いですよ。

具体例

◯◯大学を卒業後、地元のXX市役所へ入庁し、経理部門へと配属。

担当部署の予算の支出・収入の管理を担当し、前年度比で5%(3,500万円)の支出削減に成功し、部内トップの削減率を達成。

現在は人事異動により観光支援の部署に配属され、地元企業との交渉・契約事務の仕事をしています。

職務要約のポイント

仕事内容やキャリアの詳細は「職務経歴」で記載をするので、職務要約では一番あなたが伝えたいこと(=実績)を書いておきましょう。

その際は必ず数字を使うことが重要ですが、ただ使うだけではなくイメージができるように書くことが重要です。

例えば、

悪い例:交通量を5%削減し、渋滞を20%削減。

すごいことはわかりますが、イメージ湧きません。

良い例:自動車の交通量を1時間あたり100台削減し、渋滞による待ち時間を1日あたり30分解消。

転職した立場なので良くわかりますが、公務員の仕事は民間企業から見るとイメージがしづらいです。

なので自分の仕事がどのような社会貢献をしたのか、わかりやすく伝えることが重要です。

職務経歴

職務経歴も数字で表すことが大切です。

どんな業務をしている公務員でも、実績は必ず数字で表すことができます。

下記のツイートをみてください。

成果を出せない、職務経歴書に書くことがないと嘆くあなたへ

スーパー公務員みたいに観光客を倍増させたとか、そういうのじゃないんですよ

例えば

・窓口書類の書式変更で県民の記入時間を1分短縮

・100人/日だから100分✖️22日✖️12ヶ月=440時間の時短

考え方を改めるだけで、成果は見つかります

窓口業務を想定した事例ですが、少し考えたらアイデアが浮かんでくる気がしませんか?

なお、全体通して数字の使い方は最も重要なので、詳細な解説記事をnoteにて作成しています。私が実際に使用した職務経歴書も用意していますので、ぜひ読んでみてください。

note:【失敗しない】職務経歴書の書き方講座

活かせる経験・知識

実は公務員からの転職の際、職務経歴書で一番大切な内容になります。

公務員のような職種は、ITだろうが営業だろうが異業種転職になるので、「会社での実務経験の代わりに示せるスキル」を表す必要があります。

ここが書けなければ絶対に書類は通りません。

ちなみに私も、未経験者の書類は目を通しますが、個人での活動実績がない人は担当の裁量で落としてます。そのくらい重要なことです。

具体例

Word:表や文字装飾の基本操作ができ、報告資料等の作成ができる。

Excel:関数を使った表計算、グラフ化の機能などの基本操作のほか、ラベルを使ったExcelとの連携操作ができる。

PowerPoint:装飾機能の基本操作ができ、報告資料やプレゼン資料の作成ができる。

Googleスプレッドシート」「Googleスライド」「Googleドキュメント」でも同様のスキルあり

ちなみに、何も経験がない人は転職活動の前に、まずトライして実績を作ってください。23ヶ月取り組めば形を何か残せるはずです。

活かせる経験・知識のポイント

汎用スキルとして使えるのはMicrosoftソフトウェアなので、具体例を示してみました。

それだけだと少し弱いので、学習中の内容を盛り込んでおくと良いでしょう。

経理の職種を目指しているなら会計に関するスキルや資格、IT系ならプログラミングの学習状況を書いておくと良いですね。

希望職種になりたい理由

公務員から転職の場合、面接で「なぜ公務員を辞めてこの仕事にをしたいのか」と100%聞かれるので、事前に答えを用意しておきます。

事前に明示しておくことで、面接で同じ回答をしても一貫性があるように聞こえますので。(補足は必要ですが)

自己PR

公務員からの転職は異業種転職になるので、ヒューマンスキルをアピールします。

具体的には、下記の内容をまとめることで出来上がります。

  • 苦労したこと
  • 困難を乗り越えるためにしたこと
  • 困難を乗り越えて得たもの

応募する業界、求人が求める人物像に近いヒューマンスキルをアピールできると良いですね。

自己PRのポイント

自己PRでは、募集先の職種とマッチした内容を書くことを心がけましょう。

私のところに直接相談してくれる方で実際に多いのが、自分が書きたいことを書いているケース。

採用担当者は自分たちが求める人材像を「求人」で公開しているのに、その内容に即していない自己PRを書いている転職希望者は結構います。

  • 「営業」の職種なのに「分析スキル」をアピール

→分析能力はあるに越したことはないが、営業職に必要なのは提案力とコミュニケーション力なので少しズレている。

  • 「マーケター」の職種なのに「接客スキル」をアピール

→コミュニケーション能力は必要だが、マーケターは「分析」「改善」がキーワードなのでズレた人間だと思われる。

筆者
「活かせる経験」(専門性)をクリアした後にじっくり見られるのが自己PRです。会社や募集職種の内容と人間性がマッチするかを見ています。

ちなみに、業界や職種単位で似たような人材像を求めていますので、自己PRの使い回し自体はOKですよ。

≫≫関連記事:【公務員から民間】おすすめ転職サイト・エージェント(転職成功者が語る)

まとめ

記事のポイントをまとめます。

  • 職務経歴書は自分のスキルをアピールできる唯一の書類。
  • 職務経歴書に記載する内容は「職務要約」「職務経歴」「活かせる経験・知識」「希望職種になりたい理由」「自己PR」の5つ。
  • 数字はただ使うだけではなく、採用担当がイメージできる事例とセットで使うこと。
  • 自己PRは業界や職種で求められている人材像に合わせた内容とすること

上記のポイントを押さえて、早速職務経歴書の記入に取り掛かりましょう!

無料フォーマットはこちら→ 職務経歴書フォーマット(ダウンロード)

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今回の記事では、職務経歴書の基本的な書き方に関して解説をしました。

しかし、実際に書いてみようとするとマジで苦戦すると思います。

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