【最新版】国家公務員の給料事情(収入アップの方法あり)
国家公務員になろうと考えているけど、実際のところ年収はいくらなんだろう。
現役の国家公務員だけど、平均でどのくらい給料をもらっているんだろう。

こんな疑問に答えていきます。

本記事の内容

・給料に関する用語解説

・国家公務員の給料事情【月収・ボーナス・年収】

・平均年収より稼ぐ方法とは

お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。

私は現役の地方公務員で、20204月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。

公務員の年収には高い・低いと様々な意見がありますが、公務員の給料自体は公開されているので、公開されている統計データを基に公務員の給料事情のお話をしていきます。

この記事の基本ソースは「平成31年国家公務員給与等実態調査」ですので、2020421日現在、最新のデータを使用しています。

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給料に関する用語解説

公務員の給料に関してですが、言葉遣いが若干特殊です。

似たような言葉でも意味が異なるものもあるので、記事に入る前に確認しましょう。

給料:手当を含まない、基本給のこと。

給与:給料+諸手当を加算したもの、いわゆる月収を指す。

諸手当:時間外手当、扶養手当、住居手当など、給料以外に加算されるものを指す。

ボーナス:勤勉手当+期末手当(2019年度は4.5ヶ月)

特に給料と給与の違いが厄介です。

国家公務員の給料事情【月収・ボーナス・年収】

給料袋に入った現金と給料明細書

国家公務員の給料について、月収・ボーナス・年収の3つのデータを押さえていきたいと思います。

なお、国家公務員も幅広な職種がありますが、ボリュームゾーンである国家公務員一般職(行政職俸給表(一))の数字を見ていきましょう。

平均給料月額

国家公務員一般職の平均給料月額は、329,433円(平均年齢43.4歳)です。

公務員の世界で「給料」とは、各手当を含まない基本給を指します。各種手当を含んだ、いわゆる月収は「給与」という言葉を使います。

なぜここで「給料」についても触れているかと言うと、ボーナスはこの給料がベースとなるからです。ここはさらっと見るだけで結構です。

地方公務員の平均給料月額は318,639円(平均年齢42.2歳)ですので、国家公務員の方が若干高めですね。

平均給与月額

国家公務員一般職の平均給与月額(推計値)は、463,312円(平均年齢43.4歳)です。

先ほどの給料月額に「地域手当・扶養手当・単身赴任手当・住居手当・時間外手当等」を加算したもので、いわゆる月収のことです。

地方公務員の平均給与月額は401,242円(平均年齢42.2歳)ですので、国家公務員の方がだいぶ高めですね。

諸手当の額

地域手当:43,540

扶養手当:10,059

住居手当: 6,121

その他 : 9,311

俸給調整:12,659

時間外手当:52,189

国家公務員の場合は地方公務員と異なり、時間外手当額は公表されておりません。

しかしながら計算方法と平均残業時間は公表されているので、独自に計算し、算出をしました。

計算の根拠などは下記ファイルにすべてまとめてありますので、参考にどうぞ。

>>参考:平均給与月額等算定根拠(PDFファイル)

【年代別】平均給与月額

年 齢

A 給与月額

(時間外抜き)

B 給与月額

(時間外あり)

(A×1.13)

18・19歳 162,994円 184,183円
20~23歳 201,137円 227,285円
24~27歳 242,730円 274,285円
28~31歳 288,550円 326,062円
32~35歳 338,606円 382,675円
36~39歳 380,280円 429,716円
40~43歳 414,849円 468,779円
44~47歳 446,295円 504,313円
48~51歳 482,667円 545,414円
52~55歳 498,229円 562,999円
56~59歳 507,696円 573,696円

※時間外手当については、平均給与月額に占める時間外手当の割合を基に算出しています。(463,312/52,189=11.3%

なお、諸手当の制度について知りたい方は、リンクをまとめておきますので、参考にどうぞ。

>>関連記事:公務員の管理職手当はどのくらい?【給料減・責任増です】

>>関連記事:公務員の住宅手当(家賃補助)はどのくらい?【具体例付きで解説】

>>関連記事:公務員の扶養手当について【こども重視になりました】

>>関連記事:公務員の単身赴任手当【一人暮らしのお役立ち情報あり】

ボーナスの平均年額

国家公務員一般職の平均ボーナス推計値は、1,898,434円(平均年齢43.4歳)です。

なお、ボーナスの算定方法は以下の通り。公表されている統計データを基に算定しました。各手当は給料平均月額と同様に、1か月あたりの平均月額です。

なお、役職加算については平均年齢43.4歳という点を鑑み、主査級以上という想定で1.1としております。

(給料平均月額329,433円+地域手当43,540円+扶養手当10,549円)×役職加算率1.1×支給月数4.5ヶ月=1,898,434円

地方公務員のボーナス年額推計値は1,715,026円(平均年齢42.2歳)ですので、国家公務員の方がだいぶ高めですね。

【年代別】ボーナスの平均年額

年 齢 ボーナス年額
18・19歳 733,473円
20~23歳 905,117円
24~27歳 1,092,285円
28~31歳 1,298,475円
32~35歳 1,599,913円
36~39歳 1,796,823円
40~43歳 2,053,503円
44~47歳 2,209,160円
48~51歳 2,389,202円
52~55歳 2,578,335円
56~59歳 2,627,327円

【補足】

20代:役職加算なし。

30代:役職加算×1.05

40代:役職加算×1.1

50代:役職加算×1.15

平均年収

国家公務員一般職の平均年収は7,458,178円です(平均年齢43.4歳)

平均給与月額463,312円×12ヶ月+ボーナス年額1,898,434円=7,458,178

地方公務員の平均年収推計値は6,529,930円(平均年齢42.2歳)ですので、国家公務員の方がだいぶ高めですね。

【年代別】平均年収

年 齢 平均年収
18・19歳 2,943,672円
20~23歳 3,632,534円
24~27歳 4,383,704円
28~31歳 5,211,213円
32~35歳 6,191,411円
36~39歳 6,953,420円
40~43歳 7,678,855円
44~47歳 8,260,920円
48~51歳 8,934,166円
52~55歳 9,334,320円
56~59歳 9,511,685円

きれいに年功序列となっていきますね。

公務員は40代後半から賃金の上昇が抑えられているので、40代後半からの上昇は緩やかになります。

参考:筆者の年収は?【30歳・670万です】

筆者は地方公務員ですが、2019年の年収は、670万でした。

筆者は2018年から東京都内にいるので、地域手当が20%となっています。残業も結構しています。

残業ナシ、地元のままでしたら500万前後くらいなので、まぁ平均の範疇だと思います。

なお、地方公務員の給料事情について知りたい方は、「【最新版】地方公務員の給料事情(収入アップの方法あり)」をご参照ください。

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平均年収よりも稼ぐ方法

お金をもって微笑む若い日本人女性

結論としては、副業をするしかありません。

今まで見てきた通り公務員の年収は年功序列で、1年経てば皆同じように昇給します。時間外手当くらいしか差がつかず、出世すれば給料が大幅に増えるといったことはないのです。

公務員でも副業は可能

公務員は副業ができないと思っている人は多いですが、それは誤りです。公務員でも副業はできます。

もちろん、精神論ではなく、きちんと法令に基づいて大丈夫という意味です。

実際に私も副業で本ブログを運営しており、月1万程度稼いでいます。もちろん確定申告はしていますよ。

>>関連記事:公務員の副業禁止規定の意味とは【フローチャートあり】

年収を上げたいなら思考停止で副業を始めるべき

「お小遣い稼ぎがしたい」「月3万稼いで生活を楽にしたい」という思いがあれば、何でもいいので今すぐに副業に挑戦してみましょう。

副業はどのジャンルにおいても、先に取り組んだ方が有利です。

例えばブログや投資の世界は、知識と作業量がモノをいいます。誰かが休日をボーっと過ごしている間に、トレードの手法を検証したり、ブログ記事を執筆したりしているのです。

もちろん、現状で満足している人は無理に副業をする必要はありません。安定感抜群なところが公務員の長所ですので。

しかしながら、副業を始めている人とそうでない人の差は、何もしない期間が長いほど広がってしまうことは理解しておきましょう。

迷ったら行動しましょう

この記事を見て、「副業をやってみようかな」と思ったら、今日行動してください。

経験上、「明日やろう」という人は絶対にやりません。

例えばブログの開設なら、ググりながらでも1時間あれば解説できます。

繰り返しですが、行動は早ければ早いほど有利です。私にしても、もう少し早くブログに気づいていれば・・・という思いがあります。

公務員は良くも悪くも、安定感がありすぎて人生の先が見えてしまいます。今の生活を少しでも変えたいと思う方は、ぜひ行動してみてくださいね。

>>関連記事:公務員ができる副業まとめ【実体験つきで解説】

>>関連記事:【公務員でもできる副業】アフィリエイトなら月10万は簡単です

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公務員生活の手引き

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