

こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 公務員からの転職に失敗するパターン
- 公務員より民間企業に向いている人
- 民間企業に転職して半年経った感想
- 公務員からの転職を成功させるポイント
こんにちは、はやたです!
公務員の転職情報、少ないですよね。見つけられる記事は転職エージェントの運営サイトで落胆したこともあるかと思います。
この記事を書いている僕ですが、「30代」「地方公務員(県庁)」「コロナ禍」という三重苦の中で内定を4つ獲得し、現在は中堅の民間企業でWebの仕事をしています。中途採用の仕事にも関わっています。
今回の記事では自身の転職経験をもとに、公務員から転職で失敗するパターンとその対策について考察しました。
この記事の目次
公務員からの転職に失敗するパターン
転職する理由が公務員特有のものではない人は転職に失敗します。
公務員から民間企業に転職する場合、多くの人は待遇が下がりますし、職場では似たような悩みがあるものです。
そもそも公務員を辞めず、残留すべき人は下記の通り。
何となく公務員が不満な人
何となく仕事がつまらない、給料が低いと感じている人は、公務員から転職しても失敗します。
なぜなら、公務員からの転職は異業種転職になるため、公務員より待遇が良い会社に転職できる可能性は限りなく低いです。
もちろん、キャリア官僚から外資コンサルという話もあるとは思いますが、レアケース中のレアケースです。
私は転職後の年収は450万(ボーナスなし)で妥結、2年目からは公務員時代に追いつく見込みですが、これでも結構な成功事例ですよ。
なんとなく公務員の仕事に不満を持っているという理由で転職しても、さらに不満が大きくなり、転職失敗という結果になります。
内部環境が不満な人
下記のツイートを見てください。
『部署ガチャ』が嫌で公務員を辞めたいという人が多いですが、その思考はあまり良くないと思います
— はやた@数字に追われる元公務員 (@nanpa_komuin) March 16, 2021
なぜなら
・民間も『部署ガチャ』はある
→特に大企業は自身の希望が通ることは稀
・零細企業では『上司固定』リスク有
辞めた後の未来はバラ色に見えがちですが、よく考えて行動しましょう😣
『部署ガチャ』が嫌で公務員を辞めたいという人が多いですが、その思考はあまり良くないと思います。
なぜなら、民間も『部署ガチャ』はある。特に大企業は自身の希望が通ることは稀。零細企業では『上司固定』リスク有。
辞めた後の未来はバラ色に見えがちですが、よく考えて行動しましょう
「人間関係が嫌だ」「職場が殺伐としている」というような理由ならば、転職ではなく異動する方法を模索すべきです。
腐っても公務員は大企業の仲間なので、人事に関する制度や休職中の補償は一般的な企業より遥かに恵まれています。
小さい会社だと人間関係でトラブルが起きたら辞めるしかありません。部署異動しようにも異動先がありませんからね。
その点、役所は異動という選択肢が豊富にあるため、まずは異動を考えるべきです。
やりたい事がない人
公務員は異動が多くゼネラリストになりますが、民間企業で求められるのはスペシャリストです。中途採用は特に。
「やっぱり違う仕事がしたい」と思っても、異動という選択肢はないので、また転職してキャリアをリセット、そしてジョブホッパーになってしまいます。
公務員より民間企業に向いている人
つづいて、民間企業に向いているタイプの人について解説します。
どれか1つでも当てはまる人は、公務員からの転職を積極的に検討したほうが良いでしょう。2つ以上当てはまるなら、間違いなく公務員より民間企業の方が性に合うと思います。
プロフェッショナル志向の人
民間企業では専門知識の量が自分の価値となります。
公務員のように全く知らない部署に異動して、知識が貯まらない、活かせないということはないです。
ポジション採用に近くて、例えば私はWebマーケターとしてWebサイトの解析や改善提案をしていますが、突然営業にいくことはないです。あくまでもWeb部門の中で仕事の入れ替え、出世が行われます。
プロ意識が強い、専門的に仕事をしたい人は公務員から転職しても問題ないでしょう。
勉強好きな人
前述したように、民間企業では専門知識の量と自分の価値が比例します。
なので知識を身につけるのが好きな人は民間企業に向いています。
大体の会社では勉強会やセミナー費用を負担してくれるので、仕事をしながら勉強しているような感覚ですね。
知識をつけることで結果を残し、出世して年収アップというインセンティブも働きます。
勉強して新しい知識を身につけるのが好きなタイプは、公務員よりも民間企業の方が向いているでしょう。
チャレンジ精神旺盛な人
3つ目はチャレンジ精神旺盛な人です。
民間企業では「まず、やってみよう」という精神が強いです。
私が今の会社に入社してちょうど1週間が経つ時の話をします。
webサイトの改善案を上司に話してみたところ、「うんうん、いいね。やってみようか!相談してみるから資料作ってもらえる?」との返事をもらいました。
やる価値があると判断されれば即採用されるのが民間企業のいいところです。
新しい取り組みにチャレンジしたい、という人は公務員から転職しても成功するでしょう。
民間企業に転職して半年経った感想
給料は少し下がりましたが、残業もほぼなくストレス少なめで仕事ができています。
仕事量は公務員の方が圧倒的に多い
下記のツイートをご覧ください。
転職して初めて20時半まで残業しました
— はやた@数字に追われる元公務員 (@nanpa_komuin) November 16, 2021
頭が痛くなりました
公務員時代の残業80時間とか100時間とか頭おかしかったんちゃうか・・・
この日は仕事が長引き、20時半まで残業をしました。
転職した6ヶ月間で20時以降まで仕事したことが数回しかなく、残業耐性が失われていたことに気が付きましたね。
特に県庁の本庁、霞ヶ関、市役所の激務部署の経験がある人なら、大抵の民間企業は余裕なレベルだと思います。
転職後の具体的な話は「公務員から民間企業へ転職した結果【余裕で通用する】」にまとめてありますので、参考にどうぞ。
学習意欲がないとキツイ
残業時間は少なくなりましたが、民間企業で生き抜くには高い学習意欲が必要です。
というのも、我々は公務員からの転職ということで業務未経験組になります。
もっとハッキリ言えば社会人経験があるだけの新卒みたいなものです。
そのため、他の誰よりも学習を継続しなければいけません。
昼休みの時間を使って仕事に関する本を読む
空き時間はブログ活動、自サイト分析
例えば私は上記のように自分が運営するこのブログを通じて、自身の仕事のスキルを高めています。
そうしなければ、生え抜きの若手、ベテラン社員には追いつくことができません。
公務員からの転職を成功させるポイント
結論は、「好きなことを仕事にする」です。
公務員からの転職で選んだ仕事は、残りの人生ずっと取り組む仕事になります。
まずは仕事してみましょう
転職サイトの求人を見て、面白そうな仕事があったら擬似的に取り組んでみて、面白そうな仕事を探してみるといいです。
求人に仕事の内容は必要経験が書いてありますからね。
ITエンジニア:プログラミングでコードを書いてみる
Webマーケター:SNSアカウントの運用やブログを開設してみる
経理:会計ソフトを使って擬似的に実務をしてみる。知り合いの個人事業主から経理事務を無料でやらせてもらう。
広告代理店:自分で広告を運用してみる
探せばネタはいくらでも出てきます。
ちなみに私の場合、エンジニアとWebマーケター2つのスキルがあり、内定もそれぞれもらったのですが、最終的には自分が一番好きな仕事であるWebマーケティングを選びました。
自分で実際の仕事を擬似的に体験すると、職務経歴書にも書く事ができますので一石二鳥です。
書類作りは丁寧に取り組む
公務員から転職した後の話も大切ですが、そもそも転職自体を成功させなければいけません。
そのためには、書類作りを丁寧に行うことが超重要です。
具体的には、職務経歴書の作り込みですね。
職務経歴書は作り込み方次第で、書類通過率は数%~40%まで変わります。
私はWebマーケ系の職種なら40%の通過率でした。
エンジニアだと20%くらい。
応募したのは全て経験者の求人です。
私が公務員から転職した際のノウハウはnote:【失敗しない】職務経歴書の書き方講座にまとめてありますので、参考にしてみてください。
まとめ
記事のポイントをまとめます。
・公務員からの転職で失敗する人は、どこの職場でもある一般的な不満を、公務員からの転職で解決しようとしてしまう。
・民間企業へ転職してうまくやっていける人は、勉強家でプロフェッショナル志向、チャレンジ精神が豊富な人。
・好きなことを仕事にする事が一番大切。まずは自分で擬似的に仕事を体験してみるといい。
・書類の作り込み次第で書類の通過率は数%~40%まで変わる。
正直に言って、私は公務員から転職して、今すごく楽しいです。
仕事が楽しいと感じたことは今までの人生で初めてのことです。
公務員から転職と聞くとすごくハードルが高く感じると思いますが、ググってこの記事までたどり着いたあなたは事前の調査能力、行動力ともに一級品です。
私のブログでは他にも転職に関する記事を多数書いておりますので、ぜひそちらも参考にしてみてくださいね。