

こんな疑問に答えていきます。
✔︎本記事の内容
- 公務員に向いている人
- 公務員の適正とは関係ないこと
- 公務員への就職・転職で悩んでいる人へアドバイス
こんにちは、はやたです!
この記事を書いている僕ですが、9年間地方公務員として働いた後に転職し、現在は中堅の民間企業でWebの仕事をしています。
公務員時代には外部への出向(東京オリパラ組織委員会)も経験してまして、地元以外にも様々な公務員、民間の人たちと関わったことがあります。
そこで今回の記事では、自分自身の経験を元に、公務員に向いている人について解説していきたいと思います。
この記事の目次
公務員に向いている人
公務員に向いている人=長く公務員を続けられる人、という意味で捉えてください。
そうした場合、公務員向けの人は下記の通り。
- 根が真面目な人
- 派手さを求めない人
- 他人と比較しない人
- やりたいことが特にない人
順番に見ていきましょう。
根が真面目な人
なんだかんだ、公務員には根が真面目なタイプが多いです。
細かい仕事が多く、ミスが許されないため、真面目な性格は公務員の必須条件と言っても過言ではありません。
特に徴収関係のミスは即ニュースになります。今度試しに「誤徴収」でニュースをググってみてください。
お店での会計ミスとは違うので、どれだけ小さくても公務員の仕事にミスは許されないのです。
公務員には真面目な人が多いので、真面目なタイプの方が人間関係も構築しやすいと思いますね。
派手さを求めない人
公務員は良くも悪くも安定しています。
20代:300万~460万
30代:460万~610万
40代:690万~770万
50代:770万~830万
90%の公務員が上記の年収レンジに収まります。
なのでバリバリ稼いで金持ちになるとか、20代でお金を貯めて事業を始める、といった野心家な人には向きません。
「中の中の上」が約束されているのが公務員です。
それ以上にも以下にもならないので、「普通の生活で満足」と考える人は公務員に向いています。
≫≫関連記事:【給料の公開あり】公務員に転職すると給料は下がるのか?
他人と比較しない人
個人的にはこれが最も大切な素質だと思います。
過去記事「公務員の給料を考察したら「薄給激務」は嘘だと分かった件」にて解説したのですが、長い不況の影響もあって公務員の高学歴化が進み、いわゆる「MARCH以上」の高学歴層が本当に多くなっています。
そうすると、自分の友人は日経225企業や外資大手勤めが多くなるので、同窓会の際に給料格差を感じてしまうわけです。
なのでこうした比較をしないタイプの方が、公務員に向いているでしょう。
やりたいことが特にない人
公務員は3年前後で異動し、異動先の希望が通ることはほぼ100%ないため、「公務員でこれをやりたい!」という人にはあまり向きません。
あとは現実的な話として、政策的な議論に関わることができるのは主査クラス、つまり30代後半からです。
公務員になって15年くらいはルーティンの範疇の仕事を担当します。
一見矛盾している話にも聞こえますが、「公務員で何か成し遂げたい」という思いが強いと、ガス欠を起こしてしまうのです。
公務員の適正とは関係ないこと
公務員として9年働き、民間でも働いたことで世間で言われている「公務員に必要なスキル」のウソ・ホントを見抜くことができるようになりました。
特にネットでささやかれている公務員の適正スキルについて、「流石にこれは関係ない」と考えたものを3つほど紹介するので、参考にしてみてください。
コミュニケーションスキル(協調性)
「コミュニケーションスキル」あるいは「協調性」「人当たりの良さ」が公務員に向いているという考えは誤りです。
というのは、そんなものは持っていて当たり前であり、公務員だろうが民間だろうがどこに行っても求められるものです。
もちろん、コミュニケーションスキルが高いに越したことはありませんが、公務員特有の適性とは言えません。
怒られても気にしないメンタル
「住民からクレームを受けても気にしない鋼鉄のメンタル」も、公務員の適性とは関係ないです。
これも官民共通で、どこの会社でもちょっとうるさい顧客や上司はいるものです。
気にしすぎな性格が良いわけではないですが、公務員だからと言って強いメンタルがマストという考えはちょっと強引だと考えます。
住民目線に立てること
これはつまり「顧客目線に立てること」ということで、これも当たり前の話です。

あまり他の記事や情報に関して意見は言わないのですが、今回はちょっと批判的な意見を言わせてもらいました。
公務員への就職・転職で悩んでいる人へ
最後に、公務員を目指すあなたへ私からちょっとアドバイスです。
公務員を目指す理由は「安定」で良い
入庁するとよくわかるのですが、公務員になった人の本当の理由は、ほとんど全員が「安定目的」です。
- 地元から出たくない(地元に戻りたい)
- 景気に左右されずに生きていきたい
上記の理由に当てはまらないのは、国家総合職くらいでしょう。
なので安定目的自体は何にも悪いことではありません。
むしろ記事前半で解説したように、安定した生活で高い満足感を得られる人は公務員向きなのです。
ただ、それを面接の場で言うのはダメなので、試験の時だけ取り繕うようにしましょう。
安定志向は公務員に必要な資質ですよ。
生の情報を聞いておこう
公務員になろうか悩んでいるという人は、現役公務員か元公務員と人脈をつないで、話を聞ける状態にするのがベストでしょう。
自分の一生がかかってますからね。
「【最強の公務員試験対策】オンラインでOB訪問する方法」で解説したように直接話を聞くことでもいいと思いますが、ハードル高い人はSNSでDM送ると良いですよ。

あとは一応、私の有料noteで「公務員ライフの全て」という記事がありまして、こちらで公務員のリアルな仕事内容と私生活を話していますので、よければ見てみてください。
それでは、本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。