こんな疑問に答えていきます。
✔︎本記事の内容
- 公務員の年収レンジ(年代別)
- 公務員の給料を考察する
- 「公務員=薄給」は見方による
こんにちは、はやたです!
この記事を書いている僕ですが、9年間地方公務員として勤務し、現在は中堅の民間企業(従業員1,000人規模)で働いています。
公務員と民間を両方経験し、中途採用の業務を担当しているので、「公務員は薄給激務」「公務員は貧乏」という言葉の真実について知ることができました。
そこで今回の記事では、実体験を元に、公務員の給料が本当に薄給なのかどうか、解説したいと思います。
公務員の給料をチェック
公務員の給料は公開されているので、年収レンジを計算することができます。
【年代別】国家公務員の年収レンジ
20歳~23歳:215,904円
24歳~27歳:239,304円
28歳~31歳:286,675円
32歳~35歳:341,474円
36歳~39歳:382,666円
40歳~43歳:419,516円
44歳~47歳:466,213円
48歳~51歳:512,457円
52歳~55歳:527,415円
56歳~59歳:533,241円
出典:人事院HP(外部リンク)
上記は「給料」に地域手当などの諸手当を加えた「給与」になります。
なので少し大雑把な計算にはなりますが、月収×16.45(ボーナスを4.45ヶ月と試算)すれば、精度の高い年収が計算できます。
- 20代:350万~470万
- 30代:470万~620万
- 40代:690万~840万
- 50代:840万~877万
【年代別】地方公務員の年収レンジ
20歳~23歳:187,503円
24歳~27歳:206,676円
28歳~31歳:235,692円
32歳~35歳:268,880円
36歳~39歳:308,851円
40歳~43歳:349,062円
44歳~47歳:375,212円
48歳~51歳:391,624円
52歳~55歳:406,475円
56歳~59歳:422,579円
出典:総務省HP(外部リンク)
地方公務員の場合は、年齢別の「給与月額」の公表がないので、上記は「給料月額」の数値になります。
なので地域手当などの手当を含めると最低でも数%~20%まで数字が変わってきます。
人口の多い首都圏では地域手当が10%前後の自治体が多いため、仮に地域手当が10%、残業代が給料の10%程度だと仮定すると、年収レンジは下記の通り。
- 20代:370万~460万
- 30代:460万~610万
- 40代:690万~770万
- 50代:770万~830万
国家公務員との差はほとんどないですね。
公務員の給料を考察する
さて、これまでの話を踏まえて、公務員から民間企業に転職した私の考察を述べてみたいと思います。
「絶対的」には薄給ではない
まず、公務員の年収は決して少なくありません。
先ほど述べた年収レンジに加えて「職員住宅」という家賃をほぼタダにする福利厚生も持っています。
実際、私が32歳で転職した際の給料は「年収480万」でした。
2年目からはボーナスが正規支給されるようになりますので、レンジとしては500万台半ばといったところでしょう。
転職の求人を見ても、エグゼクティブでない30代の年収レンジは500万~600万が相場なので、サラリーマンとしては至極普通の水準。
福利厚生や退職金を考えればむしろ高い方だと言えるでしょう。
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全体平均と比較
転職のCMで有名な「doda」が、自社サービスに登録した人の平均年収を年代別に公表しています。
20代男性:363万
20代女性:317万
30代男性:437万
30代女性:378万
40代男性:563万
40代女性:402万
50代以上男性:664万
50代以上女性:435万
公務員の年収と比較してどのように感じますでしょうか。
しかも、社宅や休暇制度など福利厚生は公務員の方が上です。
公務員の給料は、日本全体という大きな視点で見ると、決して低い水準でないことがわかるでしょう。
「相対的」には薄給だと感じやすい
はい、ここが今回の記事の核心的部分です。
一昔前と異なり、今や公務員という仕事を高学歴(MARCH以上)が当たり前のように就職先として選ぶ時代となっています。
この層は本来、東証一部はおろか日経225選出企業に就職する力のある層です。
つまり、周囲には「トヨタ」「博報堂」「三菱UFJ」などの名だたる企業へ就職している人がゴロゴロいます。
そうした友人たちに囲まれているが故に、相対的に自分自身が薄給だと感じてしまうのです。
つまり、実際はほとんどが中小企業なのにもかかわらず、最大手クラスと比較してしまうことで、薄給だと感じてしまうのです。
結論:「公務員=薄給」は見方の問題
下記のツイートを見て下さい。
【実は恵まれてる公務員】
— はやた@官民のみちしるべ (@nanpa_komuin) May 26, 2021
・定期昇給
・年間賞与2回
・賞与4ヶ月以上
・7時間45分勤務
・年間休日120日超
・住居ほか諸手当あり
・勤務初月から有給あり
これらを当たり前だと思ったらダメですよ!
周りに高学歴・有名企業勤めが多い公務員の立場から見れば、どうしても自分の環境が貧しく見えてしまいます。
ですがそれは「上には上がいる」という世界の話で、大きな視点で見れば明らかに恵まれている方なのです。
中小企業に移った私としては、公務員自体は恵まれてると思いますので、「公務員になりたい」と思う方にはぜひおすすめします。
「嫌だ辞めたい・・・」という方には、転職体験談の記事を紹介しますのでそちらをご覧いだければと思います。
本日も最後まで見ていただいてありがとうございました!