お疲れさまです、公務員大学 総長のはやたです。
先日、英語を勉強するメリットについてお話しました。
そして、やるからには英語ペラペラを目指したいですよね。でも、英語ペラペラの定義って、何でしょう?具体的に説明できますか?
英語のレベル定義はあやふや
英語を使える人たちの間でも、レベルがあります。しかしこの英語のレベルについて、日本で英語を学んでいるだけでは、具体的に説明されることがありません。
実は英語のレベルというのは、語学学校ごとに段階の数が異なり、定義があやふやなのです。(中級の上に中上級があるところ、いきなり上級なところなど
私が通っていた語学学校の場合
私が通っていたオーストラリアの学校では、7段階に定義されていました。(ハワイ等によくある日本人ばかりの学校ではありません)
- Begginer(入門)
- Elementary(初級)
- Pre- intermediate(中級下)
- Intermediate(中級)
- Upper- intermediate(中級上)
- Pre-advanced(上級下)
- Advanced(上級)
英語ペラペラのレベルとは
ズバリ、Upper- intermediateまでたどりつければペラペラといって差し支え無いと思います。これは現地で高等教育を受けていないnon- nativeのアジア人がたどり着ける最高のラインだと思います。
具体的に、それぞれのレベルを見ていきたいと思います。日本人は基本的にReadingの能力はある程度あるので、Listenig、Speaking、そしてPronounciation(発音)の3つの項目で説明したいと思います。
Begginer
入門者。
本当に英語を学び始めたレベルの人。語学学校では飾りのクラスで、開講されていることは稀。
アルファベットの読み書きといったレベルなので、日本の義務教育を満了していればまず問題はない。
インプットとかアウトプットの前のレベルなので、詳細は割愛。
Elementary
初級者。
「英語ができません」のレベル。相手がゆっくり話せば断片的に知ってるワードが見つかり、なんとなく意味がわかる。ほとんどの日本人が該当し、開講されるクラスの半分は日本人だったりする。
- Listenig:話し手がゆっくり、わかりやすい言葉を選べば断片的に聞き取れる。
- Speaking:『はい』か『いいえ』で答える質問に答えることはできるが、自分から会話を広げたり聞き返すことはできない。
- Pronounciation:完全なカタカナ英語。
Pre- intermediate
中級下。
「英語が使える」というレベル。相手が何を言っているかを理解し、言葉のキャッチボールができるようになる。しかし、単文での回答であったり、定型的な質疑応答になったりと、まだ会話の幅が狭い状態。
このクラスになると日本人が減り始め、日本以外のアジア系、ブラジル人などの外国人が増える。
- Listenig:英語を文章で聞き取れるようになってくる。しかしリエゾン(音同士の繋がり)や『L』と『R』の聞き分けなど、日本語にない発音が出てくると、理解が難しくなる。海外ドラマや映画はほとんど理解できない。
- Speaking:道案内や出入国など、簡単な日常会話は支障なくできる。しかし語彙力に限りがあるため、簡単な単語を組み合わせて話す段階。自分が限られたシチュエーション、定型的な受け答えしかできないことに気づき始める。
- Pronounciation:カタカナ英語から単語レベルでは脱却し始める。しかし英語のリズムで話すこと、抑揚はまだつけられない。
Intermediate
中級。
「英語が話せる」といっていいレベル。英語を文章で理解でき、ぎこちなさが消え去っている。日常会話に支障はなく、英語圏で大きな不自由はなく生活ができる。
この辺りから、英語で何かを学び始めることが可能となる。IELTS、TOEFLといった大学留学、ビジネスコースなども選択できるようになる。
- Listenig:リエゾンや英語のリズムが理解でき、話し手の表情や伝えたいことを意識できるようになる。しかしnativeの口語や言い回しにはまだ追いつけない。海外ドラマや映画の理解度は30%ほど。
- Speaking:話し手とリズムを持って会話ができる。伝わらなかった場合に言い換えたり、英語らしいジョークも交えたコミュニケーションが可能だが、自分に知識のない話題・少し込み入った話題は難しい。
- Pronounciation:カタカナ英語は卒業している。英語のリズム・抑揚を持って話すことができ、発音が悪くて相手が聞き取れないことがなくなってくる。長文や考えながら話すとリズムが崩れることがある。
Upper-intermediate
中級上。
「英語が流暢に使える」レベル。日常生活において英語が支障となることはほぼ無い。英語圏の現地で、レストランのボールなど接客業が支障なくできる。
英語が不得意な人からはバイリンガルだと思われ、俗に言う英語ペラペラの水準である。
現地で教育を受けていないアジア人の非ネイティブの場合、ここで頭打ちになることも多いと言われる。
- Listenig:ナチュラルスピードでも概ね聞き取りができるレベル。 自分の知らない言葉も聞き取れ、音で聞き返せる。 海外ドラマや映画の理解度は50%ほど。
- Speaking:ネイティブと大きな支障なく意思疎通でき、クラスでディスカッションといった対複数のコミュニケーションも可能となるが、ネイティブ同士の手加減ない会話になるとついていけないことがある。
- Pronounciation:英文のリズム・抑揚はほぼ完璧にマスターしている。自国のアクセントが少し残るもののコミュニケーション上の支障はなくなっている。
Pre-Advanced、Advanced
上級者。
大学・大学院への留学や仕事で英語を使うレベル。語学学校のみでたどり着くのは厳しい。(というか、語学学校にも数人しかいない。)
この水準はネイティブとほぼ変わりはない。私もそこからの景色がわからないため詳細は割愛(笑)
設定すべき目標は?
大学で英文科や留学の経験がなければ、99%がPre-intermediate以下です。8割くらいはElementaryで、マーチくらいの基礎学力があれば、Pre-intermediateです。
ですから、英語ペラペラはUpper-intermediateですが、まずはIntermediateを目指すとよいと思います。英検でいうと準一級くらいなので、留学経験がなくても何とかなるレベルだと思います。
それぞれに合った目標設定を立てて、英語スキルを磨いていきましょう♪