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入庁早々、労働組合の加入を勧められた。ほとんどが加入しているらしいけど、組合って一体なんなんだ??
労働組合に加入したけど、メリット感じないしやめようか悩んでる・・・。

お疲れ様です、軟派公務員です。

公務員としての第一歩を踏み出した時、勧誘されていつの間にか会員になってしまった。

そのままなし崩し的に組合員を続け、「辞めたいけど辞めていない」という状態の人、結構多いのではないでしょうか。

私は公務員5年目の頃、組合への加入を続ける意義を見出せず、脱会しました。

今回の記事では、労働組合加入のメリット・デメリットと、実際に脱会した流れについてお話したいと思います。

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労働組合とは

労働組合は、労働者の勤務条件の維持改善を目的とした団体のことです。

(職員団体)
第百八条の二 この法律において「職員団体」とは、職員がその勤務条件の維持改善を図ることを目的として組織する団体又はその連合体をいう。
(引用:国家公務員法)

組合は我々職員個人個人の代わりに、当局と交渉をしてくれる組織です。

といっても、公務員は労働基本権が制限されており、団体交渉をすることはできますが、「団体協約」を締結することはできません。いわゆる「神の一声」は人事院勧告という形で、公務員の労働条件は決まってきます。

※地方公務員は、法令に抵触しない範囲で、書面で文書を取り交わすことができます。

諸々の制約はありますが、当局へ職員個々の声を届けることが、組合の活動目的だということですね。

組合加入のメリット

メリット

職員同士の交流が深められる

組合は、年に数回、キャンプや飲み会などのレクリエーションを企画しています。

参加するのは主に若手職員になりますが、いろんな職場の人と関わりあうことができます。また、同期との交流も年々減ってくるのですが、組合活動の場を通じてコミュニケーションを取り合うことができます。

社会人になると出会いの場は減ってしまうので、(特に若手は)出会いの場としても機能していたりします(笑)。

割安な保険に入ることができる

いわゆる「自治労共済」に入るためには、組合加入が条件となっています。

そのほか、加入している自動車保険に「団体割引」制度を適用させてくれる組合もあります。割引率は自治体に異なりますが、20%以上の割引が適用となることも珍しくないようです。

ただし、自治労共済よりも自分に向いている保険もあると思いますし、自動車保険もインターネット保険がかなり充実してきています。

組合には毎月組合費がかかるため、どちらがお得かは、きちんと自分で判断する必要があるでしょう。

有事の際の後ろ盾になってくれる

例えば、人事異動でどうしても納得がいかない異動命令がされた場合。また、懲戒処分を受けた際、その内容が重すぎるとして不服申し立てをする場合。

そういった有事の際に、当局との交渉を請け負ってくれたり、相談に乗ってくれます。

ただ実際のところ、こういった動きを組合にしてもらうことはできなくはないですが、結果的に人事を敵に回すことになるので、実際にここまでの実力行使に発展することはほぼないようです。

どちらかというと、「何かの時には助けてくれる、味方になってくれる」という安心感を得ることができることが、メリットなのだと考えています。

組合加入のデメリット

デメリット

組合費が発生する

組合の活動費用は、組合員からの「組合費」を徴収することで捻出しています。

組合費の掛け率は組合ごとに異なりますが、概ね給料月額の1.5%前後です。

月収20万の若手公務員なら大体月3,000円の出費ですね。

※ボーナスからも引かれます!

なお、私が所属していた組合は掛け金の上限があり、給料月額×1.5%が5,000円以上を超える場合は、5,000円が上限となっていました。

といっても、ちりも積もればなんとやらです。

5,000円×12か月=60,000円。

毎年、ちょっとした旅行に行けるくらいの金額です!

たかが月数千円といえど、あなどるなかれ、です。

動員に参加させられる

組合活動の一環で、「決起集会」への参加や、集会への参加を求められることがあります。

役職の人間は参加がマストですが、役職のないヒラ組合員も駆り出されます。

正直なところ、自分一人行かなくても問題ないのですが、職場内でほかの人(特に先輩・上司)が参加する中自分だけ参加しないのはバツが悪いので、強制イベントと化しています。

一度入ると、なかなか辞められない

組合は、入会は紙切れ1枚ですが一度入ると脱会が大変です。

組合の脱会の手順を物凄くシンプル化すると「申し出→脱会」です。退職時だってそうですよね。退職届を受理した時点で有効なわけですよ。

しかし、組合を辞めようとしたらそうは問屋が卸しません。実際どうなっているかと言うと、「申し出→面接1→面接2→面接3→最終面接→脱会」となっています。

面接っていったい何??

と思われたと思いますが、いわゆる「引き止め」です。

私が本庁にいた頃は、最大で4回引き止めの面接があったという方がいました。

この面接が事実上脱会を阻む壁となっています。

慰留の面接が4回って、どう考えても脱会をさせないためにわざと回数多くしているとしか思えません・・・。

労働組合を脱会した理由

投資資金(組合費)に見合ったリターンがないから

組合費は、お給料の1.5%。

仮に上限である5,000円が毎月引かれるとした場合。

10年続けば60万。

20年続けば120万。

30年続けば180万。

(さらにボーナスを載せたら・・・???)

若手の頃は徴収額が少ないといっても、ボーナスでの徴収もありますから、退職まで公務員をやり切ったら、200万という大金を組合につぎ込むことになります。

いいですか、200万ですよ!?普通に車が購入できるレベルです。

200万をつぎ込んで十分なリターンが得られるかと考えたときに、下での回収には到底いたらないと思ったので、脱会に踏み切りました。

組合が政治的活動をしていたから

組合に加入すると初めて気づくことですが、どこの組合も大体、労働条件の改善の交渉以外にも活動をしており、その一つに政治的活動があります。

「憲法改正に反対」「原発の再稼働反対」こういった活動自体は、別に悪いことだとは思っていませんが、職員から巻き上げている金でやることではないだろうと思いました。

やるなら個人でやればいいわけで、どうにも政治活動へ組合費が投入されていることには納得がいきませんでしたね。

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脱会するのにいいタイミングはあるの?

正攻法でいくと前述のとおり何度も面接をさせられて、こちらの心を折にかかってきます。

できれば、穏便に、手間なく辞めたい。

脱会するのにちょっとした「辞めやすいタイミング」というものがあります。

それは、

  • 出向している時
  • 人事・財政へ異動した時

この2つです。

出向している際は、出向先から「辞めたいです」と申し出を行えば、それで済む場合があります。わざわざ出向者を出向元に呼び寄せたらそれこそ問題になりますからね。

また、公立病院や公立大学へ出向している場合は、そこの支部で脱会を請け負ってくれますが、わざわざ本部へと向かわせるようなことはありません。私も実はこの公立病院への出向中のタイミングで脱会しまして、勤務終了後に支部長と10分ほど会話して終了でした。

人事・財政は辞め時というか、いわゆる「当局」になるので強制的に脱会させられます。移動の際にしれっと再度入会させられないように気を配っていれば、晴れて組合からの脱出は成功になります。

まとめ

  • 組合は、職員の労働条件改善のための組織だが、団体協約の締結権がない。(地方公務員の場合は、法令の範囲内ならば書面での取り交わしが可能)
  • 組合に入ると、レクリエーション活動や共済への加入といったメリットがある。
  • 組合に入ると、組合費(給料月額の1.5%程度)を払う必要がある。
  • 組合を辞めようとすると慰留が激しいが、「出向中」「人事・財政へ異動した時」というタイミングだと辞めやすい。
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