「公務員を辞めたい」は甘くありません【むしろ普通】
公務員を辞めたい職員
公務員をしているけど、「仕事が大変」「人間関係」などの理由で辞めたいと悩んでいる。でも公務員から転職する人はとても少ないし、辞めるのは正直怖い。転職した人の話や、辞めずに続けている人の話を聞きたいな。

こんな疑問に答えていきます。

本記事の内容

・「公務員を辞めたい」は甘くありません【むしろ普通】

・公務員を辞めた人たちの例

・辞めた先のことを考えよう

お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。

私は現役の地方公務員で、20204月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。

公務員の仕事は世間で言われているよりもはるかに大変だし、人間関係も独特で複雑な環境ですよね。

離職率が極めて低い公務員ですが、なぜか私の周りは毎年のように退職者が出ます。

また、(20205月現在)地方出向者が集められた部署にいますが、2割くらいが民間経験者です。

転職経験者たちの話を聞いた上での結論は「公務員を辞めたいってめちゃ普通じゃん」ということです。転職者の実例を交えて解説していきます。

「公務員を辞めたい」は甘くありません【むしろ普通】

常識

私の同僚には民間企業を辞めて公務員になったという人はめちゃめちゃ多いです。その人たちの話を聞いて思うことは、「転職する理由なんてみんな同じなんだ」ということです。

いくつか実例を紹介します。

①最大手電気メーカー⇒都庁

退職時の年齢

24歳(2年目)

退職前の部署

営業系

辞めた理由

上司とウマが合わなかった。営業もそんなに向いてないと感じたので、公務員を目指した。

②専門商社⇒市役所

退職時の年齢

26歳(3年目)

退職前の部署

営業系

辞めた理由

ノルマがきつく、土日出勤も多かった。自由な時間が欲しかったので、安定している公務員を目指した。

転職の理由なんてみんな同じ【3択です】

これ以外にもたくさんの人から話を聞きましたが、転職の理由なんてみんな似たり寄ったりです。

・人間関係

・仕事の合う・合わない

・仕事がキツイ

ほぼ100%このどれかですね。

この記事を読んでくださっている方も上記3つのいずれかではないでしょうか。(公務員を辞めたい方の場合は「給料が安い」という理由もあるかもしれませんが)

なので「公務員を辞めたい=甘ったれ」ということでは全くないですよ。むしろ普通です。

公務員を辞めた人たちの例

新生活

つづいて、実際に公務員を辞めた人たちの例を紹介しますね。民間企業へ行った人、公務員の別職種へなった人など、様々です。

①公務員から民間企業へ(Web制作会社)

退職時の年齢

27歳(勤続5年目)

退職時の部署

県税事務所

公務員を辞めた理由

配属された部署がとてつもなく暇な部署だった。仕事に熱心な人は少なく、お局さまのような職員に囲われた環境で、人間関係に疲れたことがきっかけ。

自分の方が仕事ができるのに、勤続年数が長いというだけで倍の給料をもらっている年配職員が多いことに疑問も隠せなかったことも理由の一つ。

転職先

Webデザインに興味があったので、持て余していた時間を活用して独学し、知人が経営しているWeb制作会社へ転職。

②公務員からパティシェへ

退職時の年齢

26歳(勤続4年目)

退職時の部署

障害福祉部局

公務員を辞めた理由

入庁する前から、調理の道に興味があり、勉強を続けていた。新規採用で配属された部署は比較的余裕があったため、夜間学校に通い調理師免許を取得。

調理師免許を取得した翌年、退職を決意。

転職先

地元のケーキ屋さん

③公務員から公務員(警察事務)

少し変わった事例ですね。「行政」から「警察事務」への転職事例です。

退職時の年齢

27歳(勤続5年目)

退職時の部署

高齢者福祉部局

公務員を辞めた理由

大学卒業後は大学所在地である県庁へと就職したが、家の都合で地元に帰ることになったため。

転職先

地元の都道府県で警察事務職員として採用。

④公務員⇒医学生

退職時の年齢

26歳

退職時の部署

出先総務

辞めた理由

医者になる夢を捨てきれなかった

社会人3年を経験して医学部入学って・・・すごすぎますよね。何歳からでも挑戦はできるということを教えてもらいました。

辞めた先のことを考えよう

 過去と未来

公務員をただ辞めるだけだと収入がなくなってしまうので、転職とセットで考えることが必須です。

公務員の転職戦略

結論としては、歩んできたキャリアを基にした転職活動を行うか、新たに知識を習得して転職活動を行うかの2パターンです。

偶然にも自分が進んできたキャリアが民間企業と通ずる部署ならばよいのですが、そうでない場合は今すぐにでも行動して知識習得に励むべきです。

公務員から転職するポイントについては、実際に転職した人たちの話をまとめた「公務員からの転職戦略【専門性が重要】」という記事がありますので、そちらを参考にどうぞ。

最後に:あなたが辞めても世界は変わらない

「自分が辞めたら周りに迷惑がかかるから辞められない」という人がいますが、控えめに言って自意識過剰です。

なぜなら、日本の最重要人物である内閣総理大臣が今日辞めても、社会は動くからです。

あなた一人くらいがいなくなるくらいで、役所は崩壊しません。せいぜい同僚から陰口を言われるくらいですが、いいんです。陰口は聞こえませんから。

周りの目を気にして行動ができない人は、いつまでたっても行動できません。

さっさと転職活動をして、よりよい人生を勝ち取りましょう。

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事