こんな疑問に答えていきます。
✔︎本記事の内容
- 公務員試験が無理ゲーだと言われる理由
- 「無理ゲー説」を元公務員が論破する
- 公務員試験の攻略法
こんにちは、はやたです!
この記事を書いている僕ですが、9年間県庁職員として働いた元公務員です。
※筆者が合格した2012年度は、震災直後であり直近10年で最も倍率が高い年度でした。
あなたが公務員試験の受験を決めた際、ネットや知人からで情報を調べたと思います。
その中で「公務員試験は無理ゲー」だという情報が多かったのではないでしょうか。
結論としては「無理ゲー」じゃなくて「時間がかかるだけ」なんですよね。
今回の記事を読んでいただくことで、公務員試験は特別な試験ではないということが理解いただけると思います。
公務員試験が無理ゲーと言われる理由
公務員試験が無理ゲーだと言われる理由ですが、大きく3つあると思います。
- 科目数が多い
- 倍率が高い
- 最近は面接も難しくなった
1.科目数が多い
公務員試験は科目数が膨大です。
【一般教養】
文章理解、判断推理、数的処理、資料解釈
【一般知識】
自然科学、社会科学、人文科学、時事
【専門科目】
憲法、民法Ⅰ、Ⅱ、行政法、ミクロ経済学、マクロ経済学、政治学、行政学
実際はもう少し細分化されますので、20科目くらいですね。
大学入試の科目が私立なら3科目、国立でも9科目程度だったことを考えれば、科目数だけで圧倒されてしまう人も出てきますね。
2.倍率が高い
公務員は概ね5倍~10倍程度の倍率で推移しています。
(2020年度、2021年度は新型コロナの影響で浮き沈みが大きい)
私立では最大の倍率を誇る早稲田大学と同じ程度の倍率ですね。
最難関大学と同じ倍率ですから、倍率が高い試験だと考えられる点は納得です。
3.最近は面接も難しくなった
公務員試験は従前、筆記試験が重視でした。
概ね2010年頃から面接重視へとシフトし、今では面接と筆記の配点が同等、あるいは面接の方が高配点の場合が増えています。
筆記に加えて面接の対策もしなければいけないとなると、負担が大きく難関試験だと感じますよね。
「公務員試験は無理ゲー」を元公務員が論破する
さて、今まで説明してきたことはあくまでも一般論。
数字の根拠も弱いものです。
実際はそこまで難しくないということを説明していきたいと思います。
科目数より勉強時間
科目数は確かに多いですが、大切なことは「どのくらい勉強すれば合格できるか」ですよね。
公務員試験の合格に必要な勉強時間の目安は、下記の通り。
- 専門科目+教養科目のある試験:1,000時間程度
- 教養科目のみの試験:300時間程度
内訳としては、専門科目におよそ700時間、教養科目に300時間の学習時間が必要となります。
と思うかもしれませんが、1年で割れば1日あたり3時間程度、半年でも6時間ほどです。
実は公務員試験の問題は、一見すると難しそうですが、「広く浅い」出題傾向なので、基本さえ抑えれば得点を量産できるんです
普通に大学3年生の夏休みから始めれば、持ち時間は約10ヶ月。
バイトを続けたまま余裕で受かるプランでいけます。
≫≫関連記事:公務員試験はバイト続けても合格できます【合格者が保証】
民間の倍率はさらに高い
民間企業の倍率を考えれば、公務員試験の倍率はぶっちゃけ低いです。
上記の画像について、データは少し古いですが、民間企業の内定競争倍率のワースト50企業のランキングです。(倍率が低い企業50社という意味。母集団は約500社)
ワースト50位の倍率はなんと9.8倍。
もし、このランキングに公務員試験を入れたらワーストランキングを総ナメすることは間違い無いでしょう。
ちなみに、高倍率50社は全て100倍超えです。
もちろん、応募するだけでカウントされる民間の倍率と単純比較はできませんが、公務員試験だって記念受験や辞退者は結構いますからね。
学歴差別のない公務員試験の方が、公平で受かりやすい試験だと思いますよ。
公務員の面接は落とす試験ではない
面接試験ですが、倍率は概ね2倍~3倍のところが多く、落とすための試験ではありません。
下記は特別区の倍率(2021年度)を示した表です。
一次受験者 | 一次合格者 | 二次受験者 | 二次合格者 |
9,009 | 4,098 | 3,006 | 1,881 |
裁判所事務一般職は下記の通り。
一次申込者 | 一次合格者 | 二次受験者 | 二次合格者 |
10,715 | 3,274 | 3,119 | 1,080 |
民間企業:尖った、光る人材を見つけるための試験
公務員:一般的なコミュニケーションを確認する試験
また、面接も2次面接までしかなく、大手企業と比べれば半分以下の手間でしかありません。
メガバンクの知人は7回面接があったとのこと。
面接はミスをしなければ受かる、という認識で間違いないです。
公務員試験の攻略法:裏技なし
公務員試験に裏技や抜け道はありません。
最善最良の策は、早めに対策を始めることだけです。
公務員試験は時間との戦い
最良の行動は、早めに対策を始めることです。
なぜなら、公務員試験は時間さえかければ受かる試験だから。
1000時間のボーダーラインを越えるために、大学3年生の夏休み、遅くとも10月頃から開始するようにしましょう。
もちろん、「短期集中型」の人もいるかと思いますが、3ヶ月や4ヶ月での合格話を鵜呑みにするのは危険です。
私は大学3年生の春休みから勉強開始して、3ヶ月で特別区、裁判所事務、地方上級をパスしましたが、マジでキツかったです。
遅くとも半年前には勉強を始めるようにしましょう。
まだ上記の段階の場合は、こちらの記事を参考にしてください。
公務員試験の始めの取り組み方についてまとめています。
出遅れてしまった場合
出遅れてしまった人でも、公務員試験には合格できます。
なぜなら、私は大学3年生の12月から勉強を始め、合格することができたから。
つまり、3ヶ月あれば特別区も都庁でも、地方上級でも間に合うということです。
ただ、そうはいってもその3ヶ月間は超絶追い込む毎日になるわけですがね。
実際に3ヶ月の間どうやって勉強したのかは、こちらの記事を参照してみてください。
ブログ開設当初に初稿を作ったので文章がヘタですが、それもご愛敬。それだけ歴史ある公務員メディアだと思ってください笑。
≫≫関連記事;最短(3か月)で公務員試験に合格する方法(経験談)
情報収集に時間をかける
公務員試験に限らない話ですが、「勉強すること」よりも「どうやって勉強するか」などの戦略は試験の合否を左右します。
なぜなら、効率が悪いやり方で勉強を進めてしまうと、受かる力があっても学習がうまく進まないことがあります。
例えば、捨て科目をどれにするか、面接や論文はいつから対策すべきかなど。
実際、私は面接に関して情報収集をあまりしていなくて、本番前になって慌てた経験があります。
情報の集め方
予備校にかたっぱしから資料請求して、公務員試験に集めるという方法が一つ。
あとは情報がまとまった冊子を買うという方法。
受験ジャーナルは毎年出版されている公務員試験のバイブル本で、
- 公務員の仕組み(受験資格・試験区分・職種)
- 試験スケジュール
- おすすめ参考書
- 筆記試験、面接試験の対策方法
- 公務員試験の過去データ(受験資格・試験科目・倍率・初任給)
- 合格体験記
上記の内容についてまとめられています。
また、社会人向けバージョンとして「社会人のための公務員転職ハンドブック」があります。
こちらは公務員予備校クレアールが出版しているもので、「完全無料」で「勧誘なし」で手に入ります。
内容としては受験ジャーナルの内容が社会人向けに特化したものですね。
数量限定ですが2022年2月現在まだ入手可能なので、早めにゲットした方がいいですよ!
モチベーションが下がってしまった方へ
公務員試験の勉強は長丁場です。
たかが半年、1年と言っても、やっている側からすると何年にも続く地獄のように感じます。
そういう時は、公務員になった後の生活を想像してみましょう。
理想のために今まで頑張ってきたはずです。
と言いつつも、なかなか公務員になった後の生活を想像するのは難しいですよね。
なので現役の公務員とお話ししてみると良いですよ。
今では簡単に社会人と繋がれる時代となっておりまして、具体的な方法は「【最強の公務員試験対策】オンラインでOB訪問する方法」にてまとめてあります。
よかったら参考までに。