こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
・公務員試験対策の開始時期は人それぞれ
・早い方が有利だとは限らない
・よくある質問に答えます
お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。
私は現役の地方公務員で、在学中に「特別区Ⅰ種」「裁判所事務一般」「地方上級」の筆記試験をパスしております。
公務員試験対策を始めようとした時に、「そもそも今からで間に合うのか」「いつから始めるべきなのか」といった疑問があると思います。
その答えは「個々の性格による」のですが、3つのパターンに分けて考えてみるとよいと考えています。
そこで今回の記事では、「公務員試験対策の開始時期」について、解説していきたいと思います。
公務員試験対策の開始時期は人それぞれ
公務員試験に合格するには、1,000時間程度の勉強が必要になります。
12ヶ月⇒3時間~4時間
6カ月⇒5時間~6時間
3カ月⇒10時間~11時間
3つのタイプ
パターンとしては3つのタイプに分けられると思います。
薄く長く(コツコツ)取り組むのか、短期で詰め込んで乗り切るのか、その中間かといったところですね。
高校受験、大学受験、公務員試験を見ても大体おなじパターンに分類できます。
①コツコツ長期型(12ヶ月前)
じっくり勉強をしていきたいタイプの人は、第1志望の12ヶ月前から勉強を開始するとよいでしょう。
1日当たりの勉強時間は3時間~4時間程度なので、負担も小さくて済みますし、予備校のカリキュラムも大学3年生の春季・夏季からのスタートに合わせたコースが主力です。
懸念点としては、長期戦になるため集中力が途切れやすい点ですね。
勉強開始時期:大学3年生の春~夏休み頃
勉強時間/日:3時間~4時間
②短期集中型(3か月前)
短期決戦が得意なタイプは、3か月前からのスタートでOKです。
1日当たりの勉強時間が10時間を超えるので、結構ハードですね。この1日10時間をこなせるのかどうかが、短期決戦に挑むかどうかの分かれ目だと思います。
短期決戦が得意な人は、3か月で大丈夫だと思います。焦りがあるため、モチベーションを常に高く維持できますので。
懸念点ですが、予備校のカリキュラムに対応していないので、完全に独学になってしまうことですね。
勉強開始時期:大学3年生の冬休み~後期試験終了後から
勉強時間/日:10時間~11時間
③それ以外(6か月前)
8割の受験者が前述のどちらかに当てはまると思いますが、中にはそうではない人もいるかと思います。
その場合は、第1志望の6か月前くらいからのスタートがよいでしょう。
予備校の速習カリキュラムは6か月間で組まれていることが多いため、予備校か独学かを選ぶこともできます。
個人的には1年前からだと早すぎるし、3か月だと短すぎたので、今選ぶなら6カ月前からのスタートを選びますね。
勉強開始時期:大学3年生の夏休み明け~
勉強時間/日:5時間~6時間
早い方が有利だとは限らない
早く勉強を開始しても、焦りがないので100%の力で取り組みづらいです。
先輩の実話
私のサークルの先輩は、公務員試験の勉強を大学3年生の7月から始めました。
勉強に集中するため、サークルも辞めて予備校に通っていたようですが、結果は不合格でした。
同じ予備校に通っていた別の先輩から聞いた話ですが、予備校に通っていたもののあまり熱心に勉強していなかったみたいです。
早めに勉強を始めても、自分に合ったやり方でなければ、あっけなく不合格になってしまいます。
もちろん、遅すぎても困るわけなので、情報収集を早めに行い、自分に合った計画を立てることがベストです。
計画性が全てです
公務員試験に合格するために最も必要なことは、計画性です。
膨大な試験範囲をムラなくカバーするには、緻密な計画が必要ですので。
3カ月だろうが、6カ月だろうが、12ヶ月だろうが、きちんとゴールに向かって作られている計画なら合格できます。
私自身が3カ月で合格できたのは、自身の集中力もありますが、超綿密な勉強計画を作ったことが大きな要因だと考えています。
「試験日程」「試験科目」「合格のボーダーライン」など必要な情報を頭に叩き込んだうえで、自分に合った計画を作ってくださいね。
≫≫関連記事:「公務員試験のボーダーは6割」の意味を解説します
よくある質問に答えます
よくある質問に答えていきます。
バイトやサークルは辞めた方がいい?
活動頻度を調整すればよいので、辞める必要はないと思います。
といいますのも、勉強を始めると人間関係がクローズドになるので、サークルやバイトは息抜きとして重要だからです。
私は3ヶ月の短期集中で勉強していましたが、バイトと趣味のバスケは続けていました。
勉強に集中すべきだという意見もあると思いますが、気負いすぎはよくないですし、バイトや趣味のサークルに数回顔を出すくらいで合否は変わりません。
活動頻度を調節しながら、バイトとサークルは続けていきましょう。
先輩からのアドバイス
真面目な話、息抜きはとても大事です。
息抜きをしないで、勉強効率が下がってしまったら元も子もありません。
私の場合は週に1回、バスケとバイトのどちらかには行くようにしていました。
たかが数時間で合否は変わりませんし、疲れてよく寝ることで気持ちを切り替えることができます。
3か月間の短期決戦に臨む人は自分の頭と相談した方が良いですが、6カ月以上も前から勉強を始める人は絶対にバイトとサークルを辞めるべきではありません。
仕事は辞めて勉強した方がいい?
社会人が仕事を終えた後に公務員試験の勉強をするのは正直キツイですので、仕事を辞めて勉強に専念した方が良いです。
私の周りにも民間企業を経て公務員になった人が複数人いますが、みな一度退職し、勉強に専念する形で試験に臨んでいます。
精神衛生上不安定だと考える人もいるかもしれませんが、競争相手は時間も体力もある大学生ですので、仕事をしながらでは勝ち目がありません。
面接の対策はいつから始めるべき?
面接試験は筆記試験に比べて難易度が格段に下がりますので、筆記試験が終わってからで大丈夫です。
心配な人は、普段の生活の中で志望動機と自己PRを考えるようにしてみてください。
≫≫関連記事:【実例】公務員試験の2次試験(面接)で不合格となるパターン
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中見出し:何から勉強を始めればよい?
決まりはありませんが、私は下記の順番で始めていきました。
教養科目:数的処理⇒判断推理⇒資料解釈⇒一般知識
専門科目:憲法⇒民法Ⅰ・Ⅱ⇒行政法⇒ミクロ経済・マクロ経済⇒政治学・行政学
数的処理は苦手な人が多いので、早めに取り組んで慣れておきましょう。
憲法は法律のイロハが詰まっており、法律の基礎を学べるので、民法や行政法の前に取り組むとよいでしょう。
まとめ:公務員試験の開始時期は人それぞれなので、自分のスタイルにあった計画を立てよう
記事のポイントをまとめます。
・じっくり勉強したい人は1年前から、短期決戦が得意な人は3か月前から開始でOK。どちらにも当てはまらないと思う人は半年前から始めよう。
・早く勉強を始めることは相対的に有利に見えるが、モチベーションの維持という点では不利。
・自分にはどのスタイルが合うのか、情報収集と自己分析をして綿密な計画を立てることが一番の近道。
要するに、過去の自分の経験から、じっくり勉強するのか詰め込むのがよいのか判断した上で綿密な計画を作りましょうという話です。
公務員試験は正しく努力をすればほとんどの人が合格までたどり着ける公平な試験です。
努力が間違った方向に向かわないよう、参考になる記事を集めましたので、ぜひ参考に見てみてくださいね。
皆さんが第一志望に合格できることを応援しております。
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