公務員になる3つのデメリット

お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。

 当ブログには、公務員を目指している学生の方、民間企業からの転職を考えている方、その他不純な目的の方(笑)など、様々な目的で読まれている方々がおられると思います。

 できるだけ公平性のあるブログにしたいですので、先日公務員のメリットについて少し触れたため、今回は公務員のデメリットについて、触れたいと思います。

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1 異動がキツイ

 よく、公務員は異動が多いといわれますが、そんなに頻繁に異動するわけではありません。若手は2,3年が多いですが、30代半ば以降の中堅職員ならば、3年~5年がデフォルトになります。民間企業と比べてもそんなに頻回ではないかと思います。しかも、異動の時期はほぼ例外なく4月1日からです。

 公務員の異動の何が最大のストレスかというと、異動のたび、未経験分野の仕事をやらなければならないことです。これは、公務員と民間での人材育成の考え方が根本的に異なることから生じてきます。

官民の人材育成の考え方の違い

 民間企業であれば、ある種のスペシャリストは重宝されます。営業たたき上げのトップセールスマンなどは、一目置かれる存在であるはずです。そんな人が、いきなり総務部門でひたすら支払い処理にまわされるといったことは、まず有り得ないでしょう。

 公務員の場合は、間逆の思考です。各部局の役割・調整を将来的にできるジェネラリストを育成するため、若手の頃から幅広い業務を経験させられます。ですから、仕事ができる人であろうがなかろうが、30ミドルくらいまでは大体似たような道をたどり、そこから各々の分野へと進んでいきます。

 福祉畑を進んできた人が、突然未経験の土木系の事務所にとばされて、右も左もわからない・・・なんてことがザラにあるのです。皆さん役所に電話した際、簡単な質問でも「すみません、まだ赴任したばかりでして、確認して折り返してもよいでしょうか。」という返しを受けたことはないでしょうか。それにはこういった事情があるのです。

2 入った時点で、底が見えている

 公務員のメリットは、よくもわるくも安定している点です。毎月定期的に給料がもらえ、倒産リスクは限りなくゼロに近く、休暇もとりやすい。これが公務員のメリットなのですが、裏を返せば、入った時点でゴールがすでに見えているということです。

 トップセールスマンになってお金持ちになりたい、ベンチャーで経験を積んで起業をしたい、現在の職場でスキルを磨いてさらに条件のよい職場へ転職したい・・・・こういったことは有り得ません。

 公務員ですから、自分の業務について何一つインセンティブはありません。給料は、給料表で決められており、毎年決まった額の昇給をします。財政課のエリートも、出先の暇な事務所でボーっとしている税金泥棒も、基本給はだいたい同じです。

 入った時点で自分の一生の給与額が決まっており、努力しても大して変わらないことが、公務員のデメリットの2つ目です。

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3 縮小していく業界である

 これは私独自の意見なのですが、公務員という市場は、成長が今後見込めない分野であると思います。税金という売り上げは上がる見込みがないのに、予算削減、人員削減はもうギリギリのところまできています。

 公務員には、景気サイクルのようなものはありません。過去数十年の積み重ねが現在の公務員の状況を作り出しているのであって、劇薬のようなものもありません。ですから、公務員を取り巻く環境は改善が見込めません。

 また、地方公務員などは、道州制が導入されればどうなるかわかりません。都道府県庁職員などは本当に人員整理の対象となり得るかもしれません。

 これから先のことは誰にもわかりませんが、ある種の不確実性と、下落基調にある業種なのだということを、きちんと理解しておく必要があります。

まとめ

公務員のデメリット3つ

  • キャリアに関わらず、未経験分野へ配属されるリスクが高い。
  • 初めからキャリアのゴールが見えている。
  • 公務員業界は、今後しばらく不況が続く見込み
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