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役所に入ったばかりだけど、言葉の意味がわからないことが多い。みんな忙しいから一つ一つ聞いて回れないし・・・。
民間から転職したけど、聞きなれない言葉が多くて困るなぁ。

おつかれさまです、軟派公務員です。

公務員て、独特の世界の中で生きていますよね。民間の常識は、我々の常識ではありません。

私は民間企業へ出向しており、民間企業の間では略語・専門用語が使われておりますが、我々公務員の間でも専門用語があります。

今回の記事では、8年弱の公務員生活の中で身に着けた「お役所言葉」をまとめてみました。

何気ないやり取りの間でふと使ってしまうものもあるので、新人公務員の方、公務員とやり取りする機会が多い方は、ぜひ参考にしてみてください。

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あ行

・朝イチ

朝一番のこと。始業開始直後を指し、朝イチで確認しろと指示されたら、始業直後に報告する必要がある。(類義語:午後イチ)

・案

決裁時に用いる、決裁前の文書。

また担当が上司に提案するアイデアを指す。通常、案は複数(2,3)提示し、担当がベターと思う案を太字や太枠で囲み、担当としての意思表示をする。

アンテナ高い人

常に聞き耳を立てている人。隣にいると自分が少し困ったときに間髪入れずに「この人に相談するといいよ、こうするといいよ」と助言をくれる。各課に1人は欲しい存在。

・一丁目一番地

最優先の施策・事項。

・お経

ひたすらに資料に書いてある文章(場合によっては読み原稿)を読むだけの説明のこと。これをやる担当、上司はアドリブきかないのでアウアウしやすい。

か行

かがみ(文)

書面稟議の際の表紙の紙。ここに起案者名・決裁者名や文書名などを入れる。

知事や他部局をまたぐと、ハンコの数が多くなって仰々しくなる。

・還付

税金を二重払いした際や、支払った後に誤請求だったことが発覚した際、返金する処理のことをいう。

わずかながら加算金がつくこともある。

・今日中

人・時により若干定義が異なる。

  1. 自分の終業時刻まで
  2. 相手の終業時刻まで
  3. 日付が変わるまで

仕事が早い担当でも、急ぎと思われなければ③とするケースも多い。自分の帰りまでに欲しければ、今日の18時までというように、時間指定する方がベター。

・起案

担当者が文書を決裁に回すこと。公務員の世界では、書面稟議が基本。

・決裁

部局長等、責任者に担当者案(契約や通知など)の可否をもらうこと。一般的には課長までが多い。決裁が降りると起案した書類を見た人たちのハンコが押された書類が戻ってくる。

・公印

役所のハンコ。通知を出すときは名前の末尾に二分の一かかるようにする、賞状は三分の一かかるようにするといった謎のルールが存在する。

・午後イチ

ココイチではありません。「ゴゴイチ」です。主として昼休み直後の午後一時くらいを指す。「午後まで」という意味でも使われる場合もある。

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さ行

・三役

知事(市長)・副知事(副市長)・教育長。

出納長ではなく、教育長。ここテストに出る。

・失念

「忘れてしまいました」の大人な表現。以前の職場には失念少年と呼ばれる猛者がいた。このご時世ならばパワハラと呼ばれてもおかしくない事案であったが、毎日何かを失念する彼もすごかった。

 ・宿題

部局長へ担当事案の決裁・ヒアリングを行った際に回答できず、後日確認して持って来るように指示を受けたもの。

・宿題返し

宿題へ回答をすること。

・時間切れ

主に予算要求の際に使われる。財政課担当は個人で複数部局の事業を受け持つため、秋口は不眠不休で分単位のスケジュールをこなす。調整困難案件は宿題が複数出るが、全ての宿題返しが完了しないまま財政課との協議が終了してしまうこと。時間切れの後は財政課担当と財政課長との調整になるため、上手くいくともあれば予算がつかないこともある。

・スキーム

制度の枠組みのこと。仕事ができる人は使う傾向にある。

・素案

「案」よりもさらに粗い状態の案。未定の未定。対内的・対外的にも未だオーソライズされていない、揉んでいる最中のものですということを伝えたいときに使われる。(類義語:叩き台)

た行

待機

議会中、当日の議会が終わるまで執務室内に待機していること。地方公務員では課長級は残り担当者は帰る傾向にある。

・叩き台

担当者が作成した、オーソライズされる前の資料案などに使われる。オフィシャルなものではなく、主に部局長へのヒアリング前や会議資料作成の内部調整で使用する際に使われる。

「素案」や「案」は決裁・公表を前提にしたものに使われるのに対して、叩き台という言葉は主に内部資料に対して使われることが多い。

・調定

納税義務者、契約の相手方に債務を負わせること。『調定を起こす』と用い、このプロセスを経て税金の納付書が作成される。

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な行

・投げ込み

 通常、部局長クラスに決裁や報告する時は、担当課長等が直接口頭で説明する。しかし、例年モノの行事への参加や、重要度の低い報告資料は、資料を秘書業務担当者へ渡し、部局長へ提供してもらう。

また、役所では報道資料を記者クラブへ毎日提供しており、この資料提供を『記者投げ込み』と指すこともある。

・人工

『にんく』と読む。1人工=常勤職員1年分の労働力。事業の積算をする際に用いられる。

・納入通知書(納付書)

税金の納付をする支払い用紙。近年ではコンビニ納付やクレジットカード払いを認めるなど、柔軟な対応をする自治体も増えている。

なお、二重払いをすると納税担当課の仕事がものすごく手間なので、催告の際に納付書を添付しないという場合もある。

は行

 ・勉強

主に議会対応の際、担当課長等が答弁に備えて知識の習得に励むことを指す。

ま行

・マイナス人工

職場にいるとかえって仕事を増やす職員の蔑称。

・マター

案件・事項。『◯◯マター』などと用い、主に自分たちと関係がないことを主張する際に用いられる。

・見え消し

修正箇所がわかるように修正すること。『赤字見え消し』と言われたら、該当箇所に赤字で取り消し線を引き、訂正を空きスペースに記載する。

例:2019年7月20日7月26日、記事を修正更新し、

・メンタル

精神疾患で休業している職員を指す。激務部署で各係に1人くらいメンタルがいる場合もある。

◯ Aさんメンタルらしいです。

× Aさんメンタルやられたらしいです。

や行

・呼び込み

知事・部局長のスケジュールは過密であるため、流動的であることが多い。決裁やヒアリングの際、秘書担当者からタイミングがいい時に呼んでもらうことを指す。

課長
『いつ部長から呼ばれる?』
部下
呼び込み待ちです。

このように使用する。

・有名人

頻繁に役所にクレーム貴重なご意見を申し立て、仕事の邪魔行政が正しく運営されているかチェックしている人。(類義語:プロ市民)

ら行

・リマインド

以前依頼・周知した案件を再度相手に思い出してもらうこと。メールのタイトルに用いる。

『(リマインド)◯◯の照会について』

このように使用する。

・レク

レクチャーの略語。説明。

知事レク、部長レクといった使い方をする。各案件の個別説明という意味。たまに◯◯レクという言葉を嫌いなお偉いさんもいるので、入室の際は『◯◯のご説明に上がりました』と言うことが多い。

・ロジ(まわり)

主に会議体開催の際、「会議室の確保」「出欠席名簿の作成・とりまとめ」「時間割の作成」といった業務を指す。規模の大きな会議体となると、これだけで1人工以上必要になる。

ワ行

・我が社

自分の所属する機関のこと。私の場合は都道府県庁を指す。

公務員は、昨今のバッシングのせいで、その仕事の秘匿性から、仕事の話を公衆の場で聞かれたらまずいことがある。そのため、自分が所属する役所のことを言い換えて使う。(同義語:ウチの会社)

・ワンペーパー

A4一枚の紙。部局長への報告やレクはワンペーパーとするよう指示されることが多い。ワンペーパー資料の精度により、その人の仕事のレベルがわかる。課長と相性が悪いとなかなか終わらない。

英字編

・B

部長(Bucho)のこと。

派生語としてB'(ビーダッシュ)があり、副部長・部長代理を指す。

メモ書きや起案の際の付箋で使用する。

・K

課長(Kacho)のこと。

派生語としてK'(ケーダッシュ)があり、課長代理・課長補佐を指す。

・G

ゴキブリではない。

県知事(Govenor)のこと。

派生語としてG'(ジーダッシュ)があり、副知事を指す。

番外編:役所ならではのユニークな表現

・忌憚のないご意見をお願いします。

無難な意見しか出さないで欲しいと担当は願っております。基本的に役所は言われる側の立場であり、また言われたことをやるにしてもやらないにしても叩かれやすい立場であるため、あまりいじめないでください。という心境で行う、質疑応答のキックオフの際の発言。

・貴重なご意見ありがとうございます。今後の検討の参考とさせていただきます。

会議体の場で出た委員様からのご意見に対して、コメントを求められていない、またはコメントしづらい発言があった際に使われる。心の中では担当は「そんなことはわかってるけど、簡単にいかないから困っているんだよ。」と嘆いていることが多い。

・現在検討しております。

主に会議体・記者会見の場で使う。記者会見などでは「白か・黒か」を求められるため、1%の進捗でも90%の進捗でもこのような表現になる。

・今回はあくまでキックオフでございますので

まだあまり今後のイメージやスケジュール感が出来ていないものの、走り出しながらやっていくしかない時に担当が使う。

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