お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。
私は現役の地方公務員で、2020年4月より公務員生活9年目に突入した中堅職員です。
先日、下記のツイートをしました。
公務員の人事評価は、残業時間が重要なファクターとなっています
— 軟派公務員@週2出勤体制 (@nanpa_komuin) May 20, 2020
めちゃくちゃ仕事できる人が『C(可)』という評価で、人事経験のある係長が『残業減らしちゃったから仕方ないよ』と慰めていたことがありました。
この仕事に就く以上、実力評価や能力主義は諦めなければいけません
公務員の人事評価は、残業時間が重要なファクターとなっています
めちゃくちゃ仕事できる人が『C(可)』という評価で、人事経験のある係長が『残業減らしちゃったから仕方ないよ』と慰めていたことがありました。
この仕事に就く以上、実力評価や能力主義は諦めなければいけません
ショボいですが、約5,000人に届きました。うちの県庁がこのくらいの人数なので、ほぼ全員にリーチしたことになります(ポジティブ)
というわけで、少々反響があったので記事にして深掘りしていきたいと思います。
公務員の人事評価は、残業主義です【残業が神】
職員の成績は、所属長が評価します。しかし、公務員という職種は数値指標をつけることが極めて難しい職業です。
そのため、公務員の成績評価は、残業が重要なファクターを占めています。
「残業=たくさん仕事をしている」と、考えられているわけですね。
もちろん、残業すれば100%高評価というわけではありませんが、残業している人の評価が高いことは、傾向として間違いなくあります。
公務員の声を紹介
公務員の人事評価について、生の声をSNSからピックアップして少しコメントしてみました。
「営業成績」みたいなものが無いので、残業時間が尺度になるってのが、残念極まりないですよね。残業してる人が皆優秀かというと違うと思うけど、残業してない人が優秀かとういうと、やはりそうとは言い切れないという・・・。
— Miru@地方公務員 (@Miru_5260) May 21, 2020
「行政改革課」「財政課」みたいなところは、数字を取り扱うのでわかりやすそうですが、出納や総務は評価が難しいですよね・・・。
「残業=優秀」としてしまうと、「生活残業組>効率化組」という構図ができあがってしまうのが残念ですね。
仲の良い管財課先輩、めちゃくちゃ仕事できすぎで、管財課異例の月平均残業時間45時間以内を達成。
— ブチャラティ (@butyaraty_jojo) March 13, 2020
しかもやってる仕事量も課内で1番2番を争うほど。
しかし上司からの評価は平均以下。
もちろん評価シートも平均以下。
公務員の皆さんなら理由がお分かりですよね?
平均以下はひどいですね。管財課ってマイルドなイメージでしたが、忙しいんですね・・・。
日中、電話も窓口も出ずにずっと喋ってて結局ダラダラ残業してる奴は何なの?そんで上司はなんでそいつが頑張ってるって評価しちゃうの?長時間働けば偉いの?意識古すぎん?
— 名もなき主任主事@地方公務員 (@j_rudfl) June 4, 2020
ストレートな意見ですね。このように思っている公務員がまぁ9割5分くらいいます。
■残業削減した公務員の末路■
— おもち@元官僚系YouTuber (@ex_kanryo_mochi) March 14, 2020
当初「マクロ,VBA勉強して効率化!」
結果「ボタン1つで2時間の単純作
業、定例業務が1分で終了!」
周り「あの人いつも早く帰ってる…」
人事結果「うーん。標準評価!」
こんなことも。 https://t.co/dn9dgu1DAI
もう何を改善したらよいのかわからないですよね。
残業時間が人事の評価項目🤔
— きなこ@元公務員ママブロガー (@Kinaco_mom) October 28, 2019
公務員は暗黙で評価の指標になっていると思う。
残業する人=仕事頑張ってる人、みたいな構図はまだある。。
しかし、
同じ仕事量で残業代払わなくていい人、
早く帰るから電気代もかからない人の方がコスパいいね!って考えになぜ至ってくれないのか。。 https://t.co/HLdHdpxl7I
公務員って、変なところで予算削減に厳しいのに、肝心なところがスルーされています。
筆者の事例も紹介します
【筆者の時間外労働実績】
1年目 出先 0時間 C・C
2年目 出先 0時間 C・C
3年目 本庁 750時間 C・B
4年目 本庁 600時間 B・B
5年目 出先 500時間 C・B
6年目 出先 350時間 B・C
7年目 出向 500時間 B・B
8年目 出向 600時間 C・C
見ての通り、残業が少ない1年目、2年目はC。
残業が多い3年目・4根目・7年目はBが多かったです。異動したての頃はCになりやすいという傾向もありますね。
ちなみに、8年目は昇格しているため、C評価だったと考えられます。そもそも出向者の評価は甘くしてくれるはずですからね。
高評価を取る方法
高評価を取るには、2つの方法があります。
それは「宙に浮いた仕事をする」ことと、「上司へのアピール」です。
宙に浮いた仕事をする
ここまで述べてきたように、高評価を取るために残業が重要な要素になっていることは間違いありません。数少ない公務員の数値指標なのでしょう。
ただ、がむしゃらに残業すればよいというわけではありません。
業務をしていると、課や係のすき間に入ってしまったような仕事が出てくると思います。
そういった「誰もやろうとしない」仕事を行うようにすると、中間管理職である係長、課長の目に留まるので高評価を得やすくなります。
上司に全力アピール
上記の方法は繁忙部署で有効ですが、そもそも閑散部署では仕事自体が少ないので、現実的ではありません。
その場合に有効なことは、上司へアピールすることです。
具体的には、下記のやり方ですね。閑散部署でしたが、実際に高評価を得ていた先輩がいました。
・担当業務を増やしてくれないか相談する(係長級の仕事や、忙しそうな人の仕事を盗む)
・率先して後輩を指導する
・職場に早く来る
・媚びる
盲点なのですが、いくら閑散部署とはいえ課員全員が同じ評価だと、それはそれで問題視されるので、何人かに高評価をつけるわけですね。
その際、普段から積極的に交流がある職員が選ばれやすいというわけです。管理職も人間ですからね。
まとめ:高評価が欲しければ目立つこと
記事のポイントをまとめます。
・残業が多いと高評価を得やすい
・担当業務を増やしてくれないか相談する(係長級の仕事や、忙しそうな人の仕事を盗む)
・率先して後輩を指導する
・職場に早く来る
・媚びる
こんな感じですね。
所属長が評価しやすいように、こちらからアピールしておくことが大切ですね。
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