お疲れ様です、公務員大学 総長のはやたです。
現役公務員の方で、意外に多いのが、自分の身分(職業)を隠すという方です。私は身分を隠したことはありませんが、JOBRASSが実施した公務員100人へのアンケート調査によると、およそ半分の方が身分を隠しているとのこと。
一体どういう抽出でのアンケートだったのか気になるところです(笑)。
現職の公務員はなぜ、身分を隠すのでしょうか。また、なぜ隠そうと思ったのでしょうか。考察していきましょう。
なぜ、公務員は職業(身分)を隠すのか
私の身の回りにも数人いるのですが、未だに公務員のことを「高給取り」「税金泥棒」と思っている方が一定数いるようです。現実は、業務内容のわりに薄給なのですが。
そのため、周囲の目が気になり、本当のことを言えないのだそうです。
でも、本当にそんな人っているんでしょうかね・・・??
私は約7年公務員をしてきて、誰にも身分を隠したことはありません。
「県庁で働いていて、今は出先で(本庁)、▲▲関係の仕事をしています」と、いつも詳細に仕事を説明していますが、ただの一度も、変な顔をされたことはありません。
強いて言うなら、「県庁ってどんな仕事をしているの?」と必ず質問が返ってくるのが面倒なくらいです苦笑。
私の妻も私の仕事について一ミリも隠すことなく公言しています。妻も同じく、「県庁の仕事って何?」と聞かれるようです(笑)。
普通の人は公務員かどうかなんて気にしない
インターネットメディアが発達した今、公務員=高給取りなんて考えを持っている人は限られていると思います。就職活動をする際に、官民の比較をしたり、公務員の友人がいる人は、友人から正しい情報を得ているはずです。
公務員バッシングをする層のいうことなど、全く気にする必要は全くありません。ちなみに私の周りにはそんな人1人もいません。なぜなら学生時代の友人たちの方がいいトコ勤めだからです(泣)。
自分たち以上の存在を僻むターゲットとして、公務員というのはわかりやすいんでしょうね。
日本人はとかく周囲の目を気にしますが、全く気にする必要はありません。景気がよくなれば公務員は馬鹿にされるし、不景気になると僻まれる。周囲の目なんてそんなものです。
1980年~バブルの頃は、公務員になるやつはバカだと言われていました。2011年~2013年は民主党政権下の大不況で、公務員バッシングが巻き起こっていました。2019年7月現在では、民間の景気はいいそうなので、公務員バッシングはありません。
大衆の考えは数年で変わるものなので、深く考えるだけ損です。
秘密はいずれバレる
周囲の目が気になり、本当のことを言えない。その気持ち自体は、わからなくもありません。でも、本当のことを言わないと、いずれ秘密はバレてしまうものです。
森友学園問を思い返してみてください。日本政府が秘密を隠したいと思っても、秘密は隠せないのです。なおさら、我々個人の秘密なんて守りきれるものじゃありません。
そして何より、「公務員であることを僻む層」というのは、常識がある層とはいえません。
そういう方々を相手に、下手に嘘をついて後でバレた時の方がはるかに怖いです。
ご近所づきあいのためであれば、嘘をつかず、正直に言ってしまったほうがよいと思います。仮に公務員であることを理由に茶々を入れてくるような人ならば、交流を断絶すればよいだけですので。
どうしても職業(身分)を隠したい人は
公務員という職業をどうしても隠したいというならば、先輩の事例を紹介できます。
その先輩は、商工関係の畑が長い人だったのですが、周囲に対しては「不動産関係の仕事をしている」と言っていたようです。半分正解な感じですね。
同じように、人事系ならば「人材系」、経理・会計・財政ならばそのまま「経理」という風に、半分事実を織り交ぜればよいのです。
もし、異動したとしても、
とか言えばごまかせます。
まとめ
- 身分を隠す公務員は半数近く
- 主な理由は、「周囲の目が気になるから。」
- 変なことを言う層を相手にする必要はない
- いずれ秘密は漏れるものだから、初めからオープンにしたほうがベター
- どうしても隠したいならば、事実を織り交ぜて業種を伝えるという方法がある。