おつかれさまです、公務員大学 総長のはやたです。
2014年、ふとした思い付きで英検準一級を受験したところ、一発合格しました。
ただし、私は英検準一級のための勉強など一切していません。
それまで続けてきた英語の勉強成果を試す場として、英検を受験し、合格したので、試験勉強ではなく、英語力向上の過程で英検準1級に合格したという感じですね。
とかく試験に受かればいいと思いがちですが、そうではなく、真の英語力をつけるためにはどのように勉強すべきかということについて、ご説明したいと思います。
ですから、英語力が皆無の方、楽して受かろうとしてる方は回れ右してください。
英検準一級のレベルって
旺文社のホームページによれば、このように定義されています。
ふむふむ、なんか上級者っぽい…
英検準1級は大学中級程度のレベルとされ、「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とうたわれています。難関大学の入試程度のレベルと言われ、「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。高校生・大学生・社会人を中心に、幅広い層に受験されています。
英検準1級の合格者は、次のようなことができると期待されています。
読む:社会性の高い分野の文章を理解することができる。
聞く:社会性の高い内容を理解することができる。
話す:社会性の高い話題についてやりとりすることができる。
書く:社会性の高い話題についてまとまりのある文章を書くことができる引用:旺文社HPより(https://eigonotomo.com/eiken/eikenjun1kyuu)
うーん、だいぶ盛られてますね。
実際のところ、英検準一級程度、上級者でもなんでもないですよ、本当。現地の小3くらいのレベルだと思います。
ですから、その程度の試験に一生懸命対策して…なんて考えてる時点で、論外なんですよ。
合格者と不合格者の差
合格できる人とできない人では、何が違うのでしょうか。また、英検準一級と二級の壁は厚いと言われていますよね。両者の間には、決定的な差があります。
ズバリ、英語を英語で学べるかどうかです。先ほど、私は英検準一級は現地の小学三年生レベルだと申し上げました。現地の小学生は、英語を英語で学びます。当たり前ですよね?我々だって国語を日本語で学びます。英語圏の国語は英語な訳です。
それができるか否か?が合格者と不合格者の分かれ目だと思っています。
英語を英語で学ぶ
英語を英語で学ぶって、なんだかすごく難しく聞こえますよね。でも、そんなことありません。
そもそも外国語を日本語で学んでいることがおかしいわけです。皆さんだって、日本語を日本語で学んできたでしょう。その成果の賜物が、今のあなたの日本語力なわけです。同じことをした方がいいに決まっています。
英検準一級を志すということは、仕事や留学のためなど、自己啓発以上の動機があるはず。それなのに、本当の英語力をつけようとせず、試験対策で乗り切ろうと言うのは、目的と手段が逆転していると思います。
何度も言いますが、きちんと英語力をつければ、英検準一級は試験対策なしで受かります。
英語で学ぶ参考書
英語で書かれた参考書なんて、見たことありませんよね。実は大型書店の「洋書」コーナーに行くとしれっと置いてあります。輸入本なので冊数がとても少なく、地方都市では大型書店でも店頭には置いていない可能性も高いです。そんな時は、ネットの力を借りて購入しましょう。
これから紹介する「English ○○ in use」のシリーズですが、ケンブリッジ大学出版局という、超絶信頼度が高い出版社が出している本です。このシリーズは、留学前に通っていた無料英会話の講師(イギリス人)が教えてくれ、マイナー扱いなのは日本くらいだそうです。語学学校や、オンライン英会話の講師のクラスで用いられることもあります。
English grammar in use
大学受験レベルの文法を英語で解説した一冊です。日本語では説明が難しい部分も、英語で書かれると納得できる不思議な本です。微妙なニュアンスの違いも詳細に書かれており、マスターすれば確実に一つ英語力のレベルが上がったことを実感できる良書です。(短期間でマスターできるボリュームではありません。)
English vocabulary in use
単語の意味を羅列しているだけではなく、場面での正しい使い方を学べる一冊です。例えば、「Phoning and texting」「Hotels and Restaurants」のように、場面ごとに分けられているため、使用する場面のイメージを持って学習できます。英検準一級はパート1のレベルだけ高かったので、「Upper-intermediate」まで、マスターしないと厳しいかもしれません。
English Phrasal Verbs in use
Phrasal Verbs(句動詞)に特化した一冊です。文法の中でも、日本人が苦手とする分野ではないでしょうか。「こんなにあったの?」と思うくらいに内容が充実しています。
English Pronunciation in use
発音(Pronunciation)の本です。
これ、皆さんに絶対におススメしたい一冊です。まさに目から鱗。カタカナ英語、「L」と「R」わからない、「リエゾンて何?」「なんで単語のとおりに音が聞こえないの?」これらの悩みがすべて解決します。マスターした後、一番実感が湧くのがこの一冊です。
リスニング力も飛躍的にのびます。なぜなら、人は自分が発音できない音を聞き取れないからです。今まで聞き取れなかった音が聞き取れ、発音もできるようになる。まさに一石二鳥の超良書です。
ただ、最低限の発音の知識はあった方がよいので、日本語で前提知識を得ていた方が楽かもしれません。
まとめ
- 英語力をつけるため、自分の語学力を確かめるために受けるのが語学試験。「英検」に受かるためにひたすら勉強しても本当に使える英語力は着かない。
- 英語力を向上させるには、英語で学ぶことが最良の手段。
- 英検準一級に受かるには、語学学校で「Intermediate」レベルとされている参考書を一通り読破しなければならない。