


こんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
- 公務員を辞めたい人はたくさんいます
- 私が公務員を辞めた理由
- 公務員を退職する流れ
- 公務員を辞めて後悔したこと
- 公務員からの転職を成功させる方法
こんにちは、はやたです!
この記事を書いている僕ですが、「30代」「地方公務員(県庁)」「コロナ禍」という三重苦の中で内定を4つ獲得し、現在は中堅の民間企業でWebの仕事をしています。
2021年11月には係長へ昇格、中途採用の仕事も担当しています。
今でこそバリバリ民間企業で働いていますが、少し前までは公務員(県庁)として働いていました。
実際に転職した身として、皆さんに伝えたいことは「公務員を辞めたい人はすぐに行動してください」ということです。
今回の記事では、公務員を辞めたい人向けに、転職を通じて私が感じた「生の声」をお伝えしたいと思います。
この記事の目次
公務員を辞めたい人はたくさんいます【過去最多】
コロナ前の話になりますが、人材大手エン・ジャパンの転職サイトにおいて、公務員の登録者数が2019年10月~12月に1万2,379人を記録。過去最多となったことが報じられました。(引用元:ダイヤモンドオンライン)
公務員を辞めたい人は加速度的に増えている事が数字でわかりますね。
コロナでさらに環境は悪化
私の観測範囲内では、コロナの流行によって公務員を取り巻く環境はさらに悪化しています。
ただでさえギリギリの人員で回しているのに、コロナ対応で人員を持っていかれて連鎖的に「職場崩壊」が起きているようです。
退職することを決めました。
役所の環境、今のコロナの現状とその対応が私には合わなさ過ぎて、これ以上は精神が潰れると思ったからです。
両親も祖母も私の背中を押してくれました。周りの人に恵まれていることだけが、本当に救いです。
もう公務員辞める@21卒さんのツイートより
もちろん、影響のない部署もあるとは思いますが、当面はコロナ対策で職員が割かれるので、公務員の労働環境がよくなることは期待できないでしょう。
私が公務員を辞めた理由
私が公務員を退職した理由は、大きく2つの理由があります。
- やりたい仕事ができた
- 公務員の世界に限界を感じた
やりたい仕事ができた
まずはポジティブな理由として、純粋にやりたい仕事ができました。
在職中にブログを立ち上げ、Webマーケティングの世界に触れていくうちに「この業界に入りたい!」と感じたわけですね。
公務員時代はなかなか「この仕事がやりたい」というものがなかったのですが、今はまさに自分がやりたいことを仕事にできています。
-
公務員時代は「仕事を選ぶ」意識はないですよね。民間では仕事を選ぶことは当たり前です。何か興味がある仕事がある人は、ぜひ1歩を踏み出して欲しいですね。
ちなみに、今の仕事は専門職ですが、雑用ばかりなんてことはなく希望通りの仕事をさせてもらっていますよ。
公務員の世界に限界を感じた
公務員を辞めたもう1つの理由は、公務員の世界に限界を感じたことです。
具体的には、下記の通り。
【公務員がキツイ理由】
— はやた@数字に追われる元公務員 (@nanpa_komuin) June 1, 2021
・歯車感が強い
・成果が見えない
・評価の軸が残業時間
・人が減り続けている
・仕事は増え続けている
・給料が同年代と比べて低い
・出世してもメリットがない
昔と違って公務員を続けても希望が少ないですよね・・・
公務員の世界でいくら仕事を頑張っても、ビジネスパーソンとしての天井は低い位置にあるし、専門スキルも身につきません。
30歳という大台を迎えた際、「このままだと労働市場での価値はゼロに等しくなる」と危機感を覚え転職に踏み切りました。
30歳なら民間企業だと係長、あるいは課長クラスの年です。
公務員は40歳でもまだ主査ですからね。
他人と競争せず、自己のスキルを磨くことにも執着がないなら、公務員を続けるべきです。
ですが逆に、「自分のスキルでこの先生きていくんだ」という意識がある人は公務員から転職すべきでしょう。
早い方が転職時にダメージが少なくて済みます。
公務員を辞めたい気持ちは消えません
残念ながら、この記事にたどり着いたあなたの「公務員を辞めたい」という気持ちは、公務員を実際に辞めるまで消えません。
普通の公務員は「仕事が嫌だなぁ」とは感じても、「辞めたい」とまでは考えませんので。
7年経っても消えない気持ち
私が初めて公務員を辞めたいと感じたのは、入庁した年でした。
新人の自分より仕事ができない年配職員が、自分の2倍以上の給料をもらっていることに強烈な違和感を感じたのです。
その違和感はその後もモヤモヤした形で残り、実際に転職を決断する7年後の時まで、違和感は消えませんでした。
もちろん、仕事が忙しい時は「このままでいいか」と感じたこともありますが、常に葛藤がある状態でした。
なので、残念なお知らせですが、公務員を辞めたいと思っているあなたの気持ちは転職するまでずっと消えません。
【後悔】早く行動すべきだった
実際に公務員から転職した身として、伝えたいことは「早く行動すべきだった」ということです。
下記のツイートを見てください。
若手の公務員へ伝えたいこと。
今の仕事に違和感を持っていたら、その違和感は10年経っても変わりません。
辞めたいと思ったらすぐに辞めた方がいいです。
ほぼ10年経って辞めようと考えているおじさんより。
私が転職活動を行なったのは30代になってから。
30代からの転職では給料の下げ幅も大きいし、転職活動自体もハードルが上がります。
早く行動しておけば、転職活動も円滑に進みます。公務員を辞めるかどうかの葛藤も短くて済みます。
過去の自分に伝えたいのは、「あなたの感じた違和感はずっと消えないから、早く行動した方がいいよ」ということ。
私が10年間勤めた公務員を辞める際、心の底から思ったことです。
公務員を退職する際の流れ
公務員を退職する際の流れは下記の通りです。
-
直属の上長(課長)へ申し出る
↓
上長と面談
↓
正式な事務手続きへ(退職届など)
丁寧にことを進めるのなら、課長へ話す前に事前に係長など同じシマの人には話しておきましょう。
ちなみに、私の場合は上司である課長と1回面談をしただけで、人事や部長級との面談は特にありませんでした。
引き留めなども特になかったので、県庁だと若手の退職が珍しく無くなっているのかもしれません。
退職するのにベストな時期
実は退職するにはベストな時期がありまして、それは「5月」と「11月」です。
なぜなら、ボーナスが支給されるから。
下記のツイートをご覧ください。
今、公務員を辞める人に伝えたいことは、退職日は3/31ではなく5/1とすべきだということ
— はやた@数字に追われる元公務員 (@nanpa_komuin) March 2, 2021
なぜなら、退職の場合はボーナス支給基準日が1ヶ月前倒しとなり、5/1に在籍していればボーナスが8割支給されるから
これ知らない人多いけど、鬼有益なので拡散願いたいww
知ってたらシャシャッてごめん…
ご自身の自治体や行政機関の条例、規則を見ていただきたければわかりますが、基準日(6月1日と12月1日)の1ヶ月前に在籍していれば、ボーナスが支給されることが定められています。
ちなみに私は4月は有給フル消化し、5月半ばに退職しました。
この意見には賛否両論あると思いますが、民間企業に転職したら公務員時代よりも不安定な環境になります。もらえるものはもらっておくべきです。
退職金を公開します
9年と1ヶ月堅調に勤めた場合の退職金は、下記のツイートに記載しています。
9年公務員として働いた私の退職金は、
— はやた@数字に追われる元公務員 (@nanpa_komuin) June 23, 2021
「1,259,989円」でした💰
よくがんばったぞ、自分!
今月は嫁さんとうまい寿司でも食いに行くかな・・・ pic.twitter.com/qDymM2rRrx
9年公務員として働いた私の退職金は、「1,259,989円」でした!
公務員を辞めて後悔したこと
公務員を辞めて半年以上経ちました。
転職後のメリットの方が大きいので、大きな後悔はありませんが、ふとした瞬間に不安定な気持ちになることがあります。
将来のことが不安になる
なんと言っても、公務員という安定を捨てたことは今でも「もったいないことしたかなぁ」と思うことがあります。
今の職場はやや大きめの中小企業なのですが、福利厚生や退職金制度は公務員とは雲泥の差です。
副業はOKだし、リモートなど自由度は高いのですが、会社の業績や自身の成績を気にしなくてもよかった公務員時代をたまにうらやましく思い出すこともありますね。
ですが基本的には、転職後の今の方がストレスフリーです。
公務員からの転職で後悔してしまう人については「公務員から転職して後悔する人とは 【元県庁職員が語る】」の記事にてまとめましたので、よければ読んでみてくださいね。
転職した人から話を聞くことがベスト
転職のことは、実際に転職した人から直接聞くことがベストです。
元公務員から簡単に話を聞ける方法がありまして、別記事にて解説しております。
ぜひ様々なキャリアに進んだ元公務員から、一度話を聞いてみてください。
公務員からの転職を成功させる方法
公務員から転職ができるのか不安かと思いますが、結論としては時間さえかければ転職することができます。
公務員のイメージも変わってきている
下記のツイートを見てください。
【勤務初日に言われたこと】
・公務員て忙しいんだよね
・公務員て試験大変難しいんでしょ
・民間にチャレンジする精神はすごい!
『もったいない』『なんで辞めたの?』という声はひとつもなかった。
公務員の見方も変わってきているのかもしれない
最近は公務員=忙しくて大変、というイメージに変わりつつあり、根性がある人材だと思われていたようです。
在職中に転職活動を行うべし
今の仕事がどれだけ忙しいとしても、退職してから転職活動というやり方だけはやめてください。
採用を担う立場からすると、転職活動は在職中に行うことが常識です。
公務員に限った話ではなく、退職済みの人は「何かトラブルを起こしていないか」と疑われます。
また、公務員からの転職活動は長期戦になるので、その間給料ゼロというのは精神衛生上も良くないですね。
今はほとんどの会社が1次面接をリモートで行っておりますので、在職中でも負担が少なく転職活動ができますよ。
転職先の業界を分析する
転職を決断したら、下記の3点をまず考えましょう。
①転職市況はどうなっているのか
②自分はどの業界に進みたいのか
③その業界にはどんな仕事があるのか、
上記①の転職市況ですが、dodaの転職レポート(外部リンク)を見ると解決できます。
現在のところIT系がぶっちぎりで転職市場が活気付いており、逆に飲食と事務系は厳しい状況になっています。
どのように転職先を考えれば良いかについては、「公務員からのおすすめ転職先はIT系です【事務職は絶対ダメ】」にてまとめてありますので、参考にどうぞ。
②と③の転職先の業界や仕事については、転職サイトの求人票を見ると解決します。
転職サイトは登録して求人票を眺めるだけでも結構楽しいです。
私も次の転職先を常に探しているので、毎週欠かさずチェックしておりますよ。
≫≫関連記事:【公務員から民間】おすすめ転職サイト・エージェント(転職成功者が語る)
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 公務員の転職サイト登録数が、2019年10月~12月の集計で過去最多を記録。コロナ禍でさらに転職希望者は増えていると想定される。
- 公務員を辞めたいという気持ちは、一度持ったら退職するまで消えない。
- 退職するならボーナスがもらえる5月か11月がベスト。
- 退職してから転職活動はNG。必ず在職したまま転職活動をすること。
公務員を辞めたいという気持ちは、一度もったら退職するまで絶対に消えません。
あなたもまだ退職すべきか悩んでいるかもしれませんが、この記事にたどり着いたことが答えだと思います。
当ブログでは、公務員からの転職について記事を複数書いておりますので、よければ他の記事も見ていってくださいね。
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≫≫公務員からの転職で失敗するパターン【実際の転職者が解説】