公務員の基礎知識 ①勤務条件編(休暇制度・給料体系など)

お疲れ様です、アフター5大好き公務員大学 総長のはやたです。

本日は地元町役場へと用事があったので、1時間休暇を取得し、早上がりしました。

そこで応対してくれた職員さんはいかにもベテランという感じだったのですが、おそらく配置換えか何かで来たばかりだったのでしょう、20代と思われる女性に何か聞いている素振りが見えました。笑

当ブログの読者様の中にも、似たような風景を見たことある方がおられるかと思います。

本日は、公務員の人事異動や休暇制度といった、基本的な勤務条件について、お話をしたいと思います。

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勤務時間

私が勤めている自治体では、

  • 8:30~17:15(昼休憩:12:00~13:00)
  • 9:15~18:00(昼休憩:12:00~13:00)

上記2パターンが、基本となっております。

デフォルトは8:30~17:15となっておりますが、職員はどちらかを自分の意思で選択することができます

また、育児や介護を理由とした短時間勤務制度もあり、通常よりも短い時間での勤務とすることもできます。

もちろん、給与はその分減額されます。

残業時間

これは、以前ご紹介させていただきましたが、本当にピンキリです。

毎日22時、23時まで残ることがデフォルトな部署もあれば、17時30分には誰もいなくなっているような部署もあります。

これは私の個人的見解ですが、優秀な職員ほど、忙しい部署へと配属される傾向にあります。

休暇制度

主なものとして、下記の制度があります。

  • 年次有給休暇(年間20日間)
  • 夏季休暇(夏季の間で5日間)
  • 特別休暇(出産休暇・看護休暇など)

①年次有給休暇

有給と呼ばれるものです。

フルタイムの職員は、1月1日に20日間の有給休暇が付与されます。

時間単位で使うこともできます。

使い切れなかった休暇は翌年に20日間を上限として繰り越されるので、ほとんどすべての職員が、1月1日には有給を40日間持つことになります。

私の自治体では、全職員を平均すると10日強、消化しています

ちなみにこれも暇なところではフル消化、忙しいところではほぼ満タンということになります。

②夏季休暇

公務員は、暦どおりに働きます。

大手自動車メーカーなど、GWやお盆にどっと大きく休みがありますが、公務員はあくまでもカレンダーに忠実に働きます。

夏季休暇の制度は、夏季(6月~9月)の間に、好きなところで5日間休みを取ることができます。

使い方は、1日単位で取得します。

簡単にいうと、夏限定の有給ですね

使っている側からすると、有給となんら変わりもないというのが本音ですが、夏季休暇は全部取得を人事課から強く奨励されているため、割と堂々と使える点がメリットです。

激務部署では、夏季休暇を申請したのにも関わらず出勤するという猛者がけっこういましたが、昨今の意識改革で今では絶滅したようです。

③特別休暇

  • 家族休暇;子どもの学校行事等に出席する際、取得できる。
  • 看護休暇:子どもや親族が病気となり、看護が必要な際に取得できる。
  • 忌引休暇:親族に不幸があった際、親頭数に応じて取得できる。
  • その他、産前・産後休暇や、ボランティアを目的とした休暇制度もあります。
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人事異動

よく、公務員は異動が多いと言われております。

公務員の人材育成の基本は、ジェネラリストの育成です。

様々な部署を経験させることで、多角的な視野を持てるようにする、ということが全都道府県の人事課が(おそらく)叫んでいることです。

3年から5年の間が基本サイクルであり、1つの所属(課)に5年以上いることは稀です。

若手の職員はさらにサイクルが早く、2,3年で異動します。

仕事を覚えた頃に若手に去られてしまうため、短期間での異動サイクルに反対する声も強いです。

ちなみに著者の場合、6年目ですが、3箇所目の所属(現所属は2年目)となります。

また、市町や国・民間との人事交流もあり、所属自治体の外で働くことも珍しくありません。

ちなみに異動発表は3月下旬(春分の日の前くらい)にされるため、引越しが必要な場合はとても大変です。

もう少し早くして欲しいものですが、、、議会の関係とかで無理みたいです。

給与体系

公務員の給与体系は、一般的なサラリーマンと大差ありません。

役職に応じた給与アップと、経験年数に応じた給与アップがあります

昇格

公務員には給料表というものがあり、各自「○号××給」という給与のレベルが決まっています。

○号というものは、役職に応じたものであり、1号から上に上がっていくほど、役職と給料が上がっていきます。 

例えば、主事は1号スタートですが、主任になると2号に上がる、といった具合です。

これを昇格といいます。

昇給

役職が上がる以外に、定期昇給の仕組みが公務員にはあります。

それが上述の「○○給」の部分であり、1月1日に引き上げられます。

3年目の主任さんよりも、4年目の主任さんの方が仕事がわかってるし、給料をよくしてあげようという仕組みですね。

ちなみに、この「○○給」には天井があり、天井まで上がったら自動的に昇格となるわけではありません。

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まとめ

  • 労働時間は、8時30分から、17時15分が基本だが、ライフスタイルに合わせ、働き方を選択できる。
  • 休暇制度は充実しているが、フル消化できるというわけではない。
  • 一般職員は3年~5年サイクルでの異動、若手はさらに短期間サイクルで異動する。
  • 給与は偉くなるか、経験年数を重ねることでアップする。ヒラのままだといつか頭打ちになる。
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