こんな疑問に答えていきます。
✔︎本記事の内容
- 年齢が上がると「不利になる」は本当か
- 年齢による影響を考察する
- 年齢が高い受験者がすべき対策
こんにちは、はやたです!
この記事を書いている僕ですが、9年間県庁職員として働いた元公務員です。
公務員試験は22歳~29歳の幅であれば新卒と同じ試験を受けることができます。(30歳以上は経験者採用となる場合が多い)
ですが、特に20代後半の受験者の場合、新卒組と同じ扱いがされるか心配ですよね。
今回の記事では、公務員試験に年齢がどう影響するのか、解説したいと思います。
年齢が上がると「不利になる」は本当か
公務員試験を受験する時の年齢は、大なり小なり試験の結果に影響します。
筆記試験は全く関係ない
筆記試験(一次試験)については、合否に全く影響ありません。
教養試験・専門試験ともに配点は公表されていますし、試験後の開示もできますから、年齢が合否の材料に入る余地はありません。
そもそもマークシートですしね。
なので、筆記試験については年齢によるハンデ、有利不利は存在しないと断定することができます。
面接は影響があると思われる
面接については、年齢の影響があると考えられます。
なぜなら、年齢によって質問の内容が変わるからですね。
- 新卒:学生生活や卒業論文に関して
- 既卒:社会人生活や前職での活かせる経験など
既卒の方がより具体的な質問になり、回答もロジカルな内容が求められることは想像できると思います。
もちろん、志望動機など共通の内容もありますし、露骨に「25歳以上は○点減点」というマニュアルがあるわけではありませんよ。
有利不利というより、面接官の視点が変わるというわけですね。
年齢による影響を考察する
そもそもの話ですが、年齢によって就職活動が影響を受けるのは当たり前です。
完全に平等だとしたら、人生経験の豊富な高年齢層が有利になってしまうわけです。
22歳と29歳が同じ扱いの方がヤバイ
22歳との新卒と、29歳の既卒が公務員試験を受験したとしましょう。
入庁後、彼らに求められる役割が同じなわけないですよね。(29歳だと入って1,2年経つと主事から主任に昇級します)
新卒者は手取り足取り教えられることが前提ですが、既卒で社会人経験が数年ある人は即戦力が期待されるわけです。
- 新卒:伸び代が見られる
- 既卒:即戦力かどうかが見られる
もう少し具体的に考えると、「新卒はコミュニケーション能力が見られる」という話はネットや予備校で聞いたことがあると思います。
これが20代後半になると「コミュニケーション能力は持ってて当たり前」に変わりますよね。
20代の前半と後半では、求められる能力水準が変わることは自然なことなのです。
20代後半でも合格はできる
さて、ここまでの話だと20代後半だと合格ラインが高くなり、合格が難しく感じる人もいたかもしれませんが、決してそういう訳ではありません。
私の周りでは、25歳~29歳で公務員試験を受験した人が結構いましたからね。
皆さん仕事は普通にできる人たちでしたが、超高学歴とか、前職が超大手というわけではありませんでした。
つまり、きちんと勉強して、対策を講じれば誰でも合格できるということです。
年齢が高い受験者がすべき対策
特に25歳以上の受験者は、自分たちが新卒と同じ目では見られていない点を意識した対策が必要です。
早い段階から面接の準備
今まで解説したように、筆記試験と年齢は関係ありませんが、面接試験では年齢が影響してきます。
- 前職で活かせる経験は何か
- なぜ、転職しようと思ったのか
- 公務員になろうと思ったきっかけ(志望動機)
上記は定番の質問ですが、いずれも新卒より深堀りされることは確実です。
早くから面接の準備をしておくべきでしょう。
と言っても、筆記試験の勉強が始まると忙殺されてしまいますから、通勤など移動の合間、ふとした休憩時間などのスキマ時間を活用すると良いアイデアが生まれますよ。
面接対策は予備校に通うべき
予備校に通う予定の人は早くから講師に相談すれば良いですが、独学者は面接まで独学だと危険です。
私は面接の対策を自分の頭の中でしか行わなかったため、かなり本番で苦労しました。
面接だけなら数万円程度の出費ですみますので、そこは惜しまずに予備校で対策を行うべきです。
≫≫関連記事:【2021年8月】公務員試験予備校の徹底比較(元県庁職員が解説)
無料でできる面接対策がある
記事をここまで読んで、上記の心配を持ったと思います。
でも、安心してください。実は無料で面接対策ができる方法があります。
公務員予備校の「クレアール」さんが出版している「社会人のための公務員転職ハンドブック」という冊子があります。
- 公務員の仕組み(受験資格・試験区分・職種)
- 試験スケジュール
- 教養試験の過去問
- 論文試験の過去問
- 社会人向け面接試験の解説
- 過去の集団討論の議題
- 社会人採用試験の過去データ(受験資格・試験科目・倍率・初任給)
- 合格体験記(25歳~29歳もあり)
特に太字部分に着目してほしいのですが、社会人向けに面接試験の解説、過去の集団討論の議題などが掲載されています。
主には経験者採用向けになりますが、25歳~29歳で公務員試験を受ける人の欲しい情報がびっしり詰まっていますね。
特に過去の集団討論の議題や、20代後半受験生の合格体験記はこの冊子でしか読めない内容です。
予備校の冊子ですが、電話勧誘などは一切ないので、ぜひこの機会に入手してくださいね!(数量限定なのでお早めに)
ハンドブックの詳細をもう少し知りたい方は「公務員になりたい社会人向け|無料の転職ハンドブックで最速の情報収集ができる件」を参考にどうぞ。
経験者採用は避けた方がいい
アラサーの方で上記のように考える方がいましたら、マジでやめてください。
経験者採用は倍率がとても高く、競争相手のレベルも高いので、通常の採用試験の方がはるかに受かりやすいです。
- 横浜市(事務):20.5倍
- 京都市(行政):25.3倍
- 名古屋市(行政一般):20.2倍
※いずれも2020年度
通常は5倍前後、高くても7倍ほどなので、明らかに経験者採用の方が難しいです。
まとめ
記事のポイントをまとめます。
- 筆記試験の合否に年齢は全く関係がない。
- 面接試験は影響があると考えられる。なぜなら、年齢によって求められる部分が異なり、面接の着眼点が変わるから。
- 年齢によって求められるスキルが異なることは当たり前なので、社会人は新卒よりも念入りに面接対策をする必要がある。
公務員試験は難関試験だと思いますが、正しく努力すれば絶対に合格できる試験です。
この記事にたどり着いたあなたは、きちんと情報収集をしている、真面目で公務員に適性がある人材です。
合格に近づくために、記事を読んで終わりではなく、必ずアクションを起こすようにしてくださいね。
あなたの合格を心から応援しています!
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