おつかれさまです、軟派公務員です。
2018年2月24日現在、世の中では仮想通貨がブームになっているようです。大学生や主婦等も気軽に行なっているといった報道もされています。
投資を経験したことのない方でも、FX、株取引は水物で危ないものだ、という噂を聞いたことのある人は多いと思いますし、実際そのような認識の方が多いと思います。実際、ネットでは大損した人を「自業自得」と切り捨てる風潮にありますよね。
しかし、仮想通貨については、マウントゴックスやコインチェックのような事件にばかりフォーカスされ、投資そのもののリスクについてあまり報じられていないと感じています。
むしろ、仮想通貨で「億り人」が大量に生まれたというように、投資を煽っているように感じます。
初心者であっても投資である以上、リスクがあるのはわかっていると思います。しかし、そのリスクは実際どの程度のものなのでしょうか。具体的な数字を見ながら考えていきたいと思います。
FXとの比較
FXと仮想通貨はもうける仕組みは同じですので、FXの代表格ドル円と、仮想通貨の代表格ビットコインで比較してみたいと思います。
まず、ドル円ですが、こちらは非常に安定した値動きを常にしています。雇用統計のようなイベントがあると数円飛んだりすることもありますが、基本的に1日の値動きが1円程度でおさまることが多いです。
1ドル=107円ですから、1日の値幅は1%程度ということになりますね。
次に、ビットコインですが、値動きが非常に荒いです。ポンド円がかわいく思えるくらいの値動きです。そもそも歴史が浅いので平均的というと難しいですが、2018年の1月、2月の値動きをみると10万円前後動くことが多いようです。
1ビットコイン=100万強ですから、1日の値動きは10%程度ということになります。
それぞれの1日の値幅は、おおよそ
- ドル円=1%
- ビットコイン=10%
という結果になりました。
見た目のレバレッジに騙されるな
上記の結果は、何を示しているのかというと、見た目は同じレバレッジだとしても、とっているリスクは10倍ということです。
言い方を変えれば、ビットコインのレバレッジ1倍はドル円のレバレッジ10倍と同じということです。
具体例
具体例で見てみましょう。1ドル=100円、1ビットコイン=100万円だとします。自己資金は、100万円です。この状態で1万ドル買った場合と、1ビットコインを買った場合は、同じレバレッジ1倍となります。
しかし、値幅が10倍ですから、実質的なレバレッジも10倍の差があります。
ドル円の場合は、1日の値幅が1%ですから、プラスマイナス1万円が想定の損益です。
ビットコインの場合は、1日の値幅が10%ですから、プラスマイナス10万円が想定の損益です。
どのようにリスクマネジメントするか
FXでは個人投資家の最大レバレッジは25倍です。(25倍まで引き上げて投資する人はほとんどいませんが)
とすると、ビットコインでは2.5倍のレバレッジがFXの最大レバレッジと同じということになります。
ほとんどの取引所ではこれより高レバレッジで取引できるようですが、やらない方が賢明です。
要は自分の自己資金と相談なのですが、最小レバレッジ1倍で10倍のリスクですから、その辺りを理解した上で、投資を行うことが必要になります。
個人的には、手数料や通貨としての信頼性、値幅を考慮すれば、ハイリターンが欲しければポンド円をやりますけどね。。。
投資は「自己責任」です。仮にEU離脱級のショックが仮想通貨で起きたらどのような事態が起きるのでしょう。。。そういったことが起きても即座に対応ができるよう、準備していくことが大切です♪